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本流逆流(11月5日付コラムより)
2015/11/05

 11月22日投票で行われる大阪府知事・大阪市長ダブル選挙。若干複雑な思いもあるが、私たち大阪地連は維新政治に終止符を打つ最大のチャンスと捉え、「明るい民主大阪府政をつくる会」「大阪市をよくする会」の一員として組織をあげ奮闘している。
 維新には橋下知事の時代から7年にも及ぶ悪政に苦しめられてきた。異常なまでに労働組合を敵視する橋下氏は、府・市職員に入れ墨調査・思想調査など様々な弾圧を加えた。現在も大阪市労組の組合事務所問題が最高裁で争われている。
 府・市民に対しては数多くの選挙公約を反故(ほご)にし、無料パス・住吉市民病院を廃止するなど暮らし・医療・福祉を切り捨てた。教育現場に強制を持ち込み、大阪の子どもたちを異常な競争に駆り立てている。
 そして「タクシー自由化特区」を提案するなどタクシー業界にとっても百害あって一利なし。トラックなどの事業者団体も今回のダブル選挙には規制緩和路線の橋下維新と対決する姿勢で臨んでいる。
 もともと維新の会は政党としての体(たい)をなしていない、橋下氏の個人商店のようなものだ。橋下氏は言葉巧みに平気で嘘をつき、相手を敵と見なせば言葉汚く罵り、対立を煽る。その独裁的な政治手法は大衆受けを狙ったタレント時代そのままである。
 国政政党・維新の党との分裂騒動ではカネへの執着心を如実に露呈した。所属議員が起こした数々の不祥事に対しても橋下氏は自身の責任を棚に上げ、罵倒して切り捨てるのみである。このような対立しか生まない維新政治と決別し、知事候補・栗原貴子(くりはら たかこ)氏と市長候補・柳本顕(やなぎもと あきら)氏が言う「まっとうな大阪を取り戻す」一点共闘を拡げたい。
 大阪労連のなかまと共に全力を尽くし、2年前の堺市長選挙、そして橋下市長が「憲法改正の予行演習」と言い放った今年5月の大阪市住民投票での勝利を再現しよう。