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本流逆流(7月5日付コラムより)
2017/07/05

 日頃何気なく使っている「余裕」という言葉。改めて辞書を引いてみたら「限度いっぱいまでにまだあまりがあること。ゆとり」とある。現在のタクシードライバーは、そのすべてにおいて余裕がなくなっている様に思う。
 時間に追われ少しの空間があれば先を急ぐ。せめて世間並みの生活を確保しようと営収向上に努力するが、アベノミクスによる消費不況・利用者減で精神的な余裕を持って仕事ができない状況に追い込まれている。
話は変わるが、「共謀罪」の強行採決に国民の不満が沸騰、森友学園・加計学園と、何一つまともに答えようとしない安倍政権の姿勢に支持率急落。国会で与党が圧倒的多数を占めるからと強権・横暴を重ねてきた結果である。
 しかし、まだ反省の姿勢を示さないばかりか、加計学園の獣医学部新設に関しては「中途半端な妥協が結果として国民的な疑念を招く一因となった」と論点をすり替えている。
 安倍氏が説明責任を果たそうとしないのは自身に非があることを自覚しているからだろう。安倍氏に自ら政界退場を決断するような潔さなどあるはずもなく、国政を正常化するには国民世論の圧力を強めて引きずり降ろすしかない。