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本流逆流(8月25日付コラムより)
2017/08/25

 今年も本紙編集長の立場で原水爆禁止世界大会に参加してきた。分科会は「軍事費とくらし・平和」を選択した。
 北朝鮮や中国の脅威を煽り自衛隊の増強を進める安倍政権。外交努力で解決する気はさらさらないようだ。防衛予算は5年連続増、史上最高額を3年連続で更新し、2017年度は5兆1251億円。
 その一方で庶民のくらし・福祉はないがしろにされっぱなしだ。17年度の社会保障費は6400億円の自然増が見込まれるものを5千億円増に抑え込まれた。後期高齢者医療の保険料負担増、介護保険料・医療の負担増、年金削減、年金保険料の増額などが行われる。
 交通空白地で住民の足を守る施策への補助も貧弱だ。ゆえに京丹後市では住民がウーバーに活路を見いだし、自らハンドルを握る事態に陥っている。白タク解禁を求める主張からは“多少安全性が落ちても安く移動できればそれでよかろう”という考えが透けて見える。
 すべての問題はつながっている。そして根底には庶民・労働者を見下し、生存権や生活権を軽んじる政治姿勢がある。我々は決して“下々の者”ではない。これ以上安倍政権のやりたい放題を許してはならない。