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本流逆流(1月5日付コラムより)
2019/01/08

 12月14日、ついに沖縄・辺野古の海に土砂が投入された。安倍政権の強硬姿勢について、「基地を作ることが目的ではなく、沖縄を屈服させることが目的」と分析する声もある(ツイッター@TOKYO_DEMOCRACY、10月16日)。まさしく植民地の反宗主国運動を鎮圧するが如しである。
 朝日新聞GLOBE+の記事「『軍事政権だっていいじゃない』という学生たち」が話題になっている。ブラジルの軍事政権について学んだ学生が記者のインタビューに、「圧力もうまく使えば、治安の安定につなげられる」「軍政が絶対にダメだとは言い切れない」と答える。けれども民主主義を否定するわけではなく、総選挙で初めて投票した喜びをこう話す。「開票結果を見て、自分が多数派だったと分かったら、なんだか安心しました」。
 長いものには巻かれろ。安倍内閣が倒れない理由もこのあたりにあるのではないか。ムラ社会の同調圧力が少数者や弱者の声を押しつぶす。
 政府与党は10月からの消費税増税で、軽減税率の穴埋め財源のうち約1千億円は社会保障費の歳出見直しで確保する方針だという。福祉目的税でこんなバカな話があるか。一方で、1機100億円の戦闘機F35を100 機もの爆買いである。
 改憲だけが目標の独裁者に奴隷商人や武器商人がむらがる。維新という名の政治屋集団や、竹中平蔵氏のような政商が公共の財産を売り飛ばし、社会の安心・安全を破壊する。五輪や万博の陰で泣く人々がいる。
 人生は、一度きりである。支配者にかわいがられる日本国民として振る舞うのも人生なら、巨悪に立ち向かうのも人生だ。統一地方選、参院選、大阪府市首長W選が待ち受ける2019年。悔いの残らない一年にしよう。