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働いて暮らせない 生活できる最賃に
2019/08/05

働いて暮らせない 生活できる最賃に 「最賃1500円」オブジェでアピールするなかま  7月25日に行われた「最低賃金1500円以上、全国一律最低賃金制度の実現!!大阪労働局前座り込み行動」で6氏が行なった連帯あいさつの中から、新日本婦人の会の代表の発言を掲載します。
(文責=編集部)

働いて暮らせない 生活できる最賃に


新日本婦人の会大阪府本部・中原美江副会長

 私たち新日本婦人の会は、女性の地位向上やジェンダー平等を守る会として、今年も大阪労連の皆さんとご一緒に、大阪府最低賃金1500円の早期実現を求める意見書を一緒に提出させていただきました。
 女性の賃金はもともと男性よりも大変低くなっています。ですから当然、年金も少なく、高齢の一人暮らしの会員は本当に大変な暮らしです。働ける間は何とかして働く、働けなくなったらどうしようという声もたくさん聞かれています。
 また子育て世代の人たちも、夫の賃金がカットされたり、不安定雇用であったりしながらも、子どもたちの教育費も高く、みんな一生懸命働いています。
 そしてシングルマザーの大変さはもう皆さんご存知のとおりです。子どもたちも高校生や大学生になれば一生懸命バイトをして家計を助け、自分の生活を支えています。

憲法どおりの社会に

 最賃は毎年少しずつ上がっています。でもこれでは暮らせていけないんです。コンビニや大手チェーン店の時給は最賃ギリギリです。最低賃金というのは“これだけ払ったらいい”ということではなくて、“これだけは払わなあかん”という一番最低のラインなんです。働いて暮らせないなんていう賃金はどうしても見直してほしいと思います。
 人間らしく生きたい、安心して暮らしたいという願い、本来ならこれは私たち国民が憲法で保障されている権利ではないでしょうか。そんなことを願わないといけない、実現していない社会はおかしいと思います。私たちはこれからも声をあげて、働いたら普通に暮らせる当たり前の社会を皆さんとご一緒につくっていくよう、1日も早く大阪の最低賃金引き上げ、そして全国どこでも同じ時給で、というこの運動をご一緒に地域から進めていきたいと思います。皆さんともにがんばりましょう。