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自交関西ブロック「白タク阻止」市民宣伝&調査行動
2017/04/25

自交関西ブロック「白タク阻止」市民宣伝&調査行動 雨の中、宣伝に奮闘する関西ブロックの仲間(4月11日、新大阪駅で)

政府よ責任放棄するな


 自交総連関西ブロック(福井勇議長=大阪地連委員長)は4月11〜13日、白タク合法化阻止宣伝(新大阪駅、和歌山駅、和歌山市駅、京都駅)と京都府京丹後市での調査を一連の行動として取り組み、大阪、京都、和歌山の各地連のなかまが奮闘しました。

運賃の収れんと減車を


 雨と強風の中、新大阪駅で第一声の宣伝を行なった大阪地連・福井委員長は、「ウーバーなどライドシェア企業は、過疎地・交通空白地での自家用有償運送を実績として積み上げ、白タク合法化につなげようとしている」と指摘。「ライドシェアで地域住民の足を守るという発想は、持続安定性の観点から問題がある」「白タクが合法化されたら昨年1月に発生した軽井沢スキーバス転落事故のように、最終的に利用者・国民が多大な犠牲を払うことになる」と強調しました。
 続けてマイクを握った京都地連・浅井氏は「タクシーが多すぎてまともな賃金にならない。全国のタクシー労働者の賃金は他産業より月18万円以上も低い。供給過剰と安売り競争のツケがすべて労働者に回されている」「少なくとも運賃の一定の収れんが必要。そして直接的でも間接的でも減車につながる対策が求められている」と訴え、待機中の乗務員に「私たちと一緒に賃金・労働条件を改善していこう」と呼びかけました。

形変えた白タク許すな

 南海・和歌山市駅では和歌山地連の杉本書記長が、「法定最低賃金や有休付与など事業者が守るべき最低限度のルールさえ守れないのがタクシー産業の現状。私たちが団結して、事業者にものを言う、そして行政にものを言っていかなくては、私たちの労働条件は改善されない」として共闘をアピール。
 3日目の京都駅では京都地連・福田委員長が白タク・ライドシェア問題について「タクシーは二種免許が必要であることに加え、安心・安全に対する義務、チェックなど総合的なシステムのレベルが自家用車とは異なる。日本のタクシーは世界的にも評価が高い」「私たちは利用者の安心・安全という根幹がないがしろにされることを危惧している」と強調。
 大阪地連・吉田副委員長も「レンタカー利用者に運転者をマッチングする『ジャスタビ』も形を変えた白タク行為。道路運送法の枠外としてこれを認めるのは行政の責任放棄」と指弾しました。