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たたかいは正念場─自交総連本部第40回定期大会で意思統一
2017/10/25

たたかいは正念場─自交総連本部第40回定期大会で意思統一 あいさつする自交本部・高城委員長(10月17日)

総力あげ白タク阻止


 自交総連本部(高城政利委員長)は10月17〜18日、東京都内で第40回定期大会を開き、ライドシェア反対、白タク合法化阻止のたたかいに「組織の総力をあげてとりくむ」などとする2017年度運動方針を全会一致の賛成で決定しました。

 あいさつを行なった自交本部・高城委員長は、全タク連が「ライドシェア対抗策」として「初乗り距離短縮運賃」や「事前確定運賃」など11項目の活性化策を進めていることについて、「川鍋会長は“ウーバーでできることはすべてやる”と述べているが、富田前会長の頃から言われ続けてきた“運転者の労働条件改善”に触れなくなっていることに不満を感じている」「労働条件が脇に置かれているということは、利用者の安心・安全も脇に置かれて、利益のみを追求する形になっているのではないか」と述べ、「(全タク連は)運転者の賃金・労働条件がどのように改善できるかを具体的に示す義務がある」「そのことが利用者の安心・安全を守り、ライドシェアに決して負けない日本のタクシーを示すことにもなる」との考えを示しました。
 全労連・橋口紀塩事務局長代行、交運共闘・安藤高弘副議長、自交本部顧問弁護団・田辺幸雄弁護士が来賓あいさつ。田辺氏は、ウーバーなどライドシェアの運転者が「個人事業者」として扱われ、労働者としての権利や社会保障をすべて外されていることや、厚生労働省・労働政策審議会に新設された部会でライドシェアのような「非雇用の働き方」が検討されようとしていることを紹介。自交総連の運動が「日本の労働環境、労働政策を正しい方向に向けていく先頭に立つ」と評価し、いっそうの強化を訴えました。
 議案提案を行なった自交本部・菊池和彦書記長は「白タク合法化阻止のために我々の主体的な力量をもっと強くしなければいけない。自交総連が組織的に大きくなれば経営者や他の労働団体との共同はさらに拡がる」と組織拡大の必要性を説き、「地道に宣伝・対話を積み重ねてなかまを増やさなければ要求は実現しない」と強調しました。