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19春闘スタート─大阪地連第76回中央委員会
2019/02/26

19春闘スタート─大阪地連第76回中央委員会 白タク合法化阻止、19春闘勝利に向け団結を訴える福井委員長(2月14日)

白タク合法化阻止 賃上げ、職場権利の確立


勝利めざし団結

 自交総連大阪地連(福井勇委員長)は2月14日、「白タク・ライドシェア合法化阻止 賃上げ、職場権利の確立 19春闘」をスローガンに第76回中央委員会を国労会館(大阪市北区)で開き、「賃金を改善することこそ、若い労働力を確保することにつながり、運転者の資質を高めることこそ、ライドシェアへの最高の対抗策であることを、経営者に自覚させる説得的な交渉を行う」などとする「2019年春闘方針」を全会一致の賛成で決定しました。


 あいさつを行なった福井委員長は、「白タク合法化阻止の運動は最終決戦を迎える。巨大な外敵に対峙する私たちは組織をあげて団結することが大切。労働条件改善なくして運動は成功しない」との考えを示し、運賃改定にともなうスライド賃下げや、ディディ・ウーバーなどのアプリ手数料・機器使用料の乗務員への押しつけを許さず、「今春闘で一つでも多くの要求が実現できるよう最後まで共にがんばろう」と呼びかけました。

財界本位の政治許すな

 自交総連本部・菊池和彦書記長、大阪労連・菅(かん)義人議長が来賓あいさつ。
 菊池書記長は「ライドシェアを導入した海外各国ではその問題点が明らかになって禁止や規制強化しているのが実情。にもかかわらずソフトバンクや楽天などが解禁要求を強めているのは安倍政権の成長戦略が呼び水になっている」と指摘し、「安倍政権こそが白タク合法化・規制破壊の大もと。ここと対決しない限り白タク・ライドシェアは阻止できない。4月の統一地方選挙、7月の参議院選挙で政治を大きく変えていかなければならない」と訴えました。
 菅議長は維新政治について、「大阪市をバラバラにしてその財源を吸い上げて万博とカジノに突っ込む、これが都構想」「大阪府市首長ダブル選挙をめぐる公明党との駆け引きは府民不在だ」と指摘。安倍政権が進める規制破壊について「利用者と労働者を犠牲にして誰かが儲かる、誰かが得する、結局は財界本位。それを後押しする政治は絶対に許せない」と強調し、「力を合わせて安倍政権・維新政治を打ち倒し、9条改憲をやめさせよう。都構想やカジノの問題は府民本位でけりをつけよう」と呼びかけました。

諸外国の運動に学べ

 議案提案を行なった庭和田書記長は「海外のタクシーは安心して利用できない、そういう状況の中でライドシェアが拡がってきた。女性や子どもが1人でも利用できるのは日本だけ。このことを市民・利用者に理解してもらうための運動を、産業全体でできるかどうかが問われている」「スペイン、台湾、韓国で大規模なデモやゼネストが行われた結果、ライドシェア禁止や規制強化を勝ち取っている。諸外国に学べるところは学べと強く言いたい」と力を込めました。