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原水爆禁止2018年世界大会‐広島 自交総連大阪地連代表団が結団式
2018/08/06

原水爆禁止2018年世界大会‐広島 自交総連大阪地連代表団が結団式 大阪原水協・岩田氏(最右)の講話を聴く大阪地連代表団のなかま(7月25日)

豪雨災害救援に全力
心一つに大会成功を


 8月4〜6日に開かれる「原水爆禁止2018年世界大会‐広島」に、自交総連大阪地連からは9人が参加登録しています。同地連は7月25日に代表団結団式を自交会館で開き、原水爆禁止大阪府協議会(大阪原水協)・岩田幸雄理事長が同大会の歴史、意義などを話しました。

三度に及ぶ放射能被害核兵器廃絶訴え60年余


 1945年8月6日、9日に広島・長崎に原爆が投下され、その年のうちに約21万人もの尊い命が奪われました。しかし、原爆を使用したアメリカは広島・長崎の原爆被害が世界に伝わることを恐れて厳しい報道管制を行い、日米両国民をはじめ世界の人びとに実態が知らされませんでした。
 1954年3月1日にはアメリカが太平洋ビキニ環礁でおこなった水爆実験によって日本国民は三度目の核被害を受けました。これをきっかけに広島・長崎の被害、放射能による惨禍を広範な国民が知り、核兵器の廃絶を求める「原水爆禁止署名」が全国でとりくまれ、1年余で当時の有権者の過半数3400万に達しました。
 こうした原水爆禁止を求める大きな国民の声を背景に、1955年8月に広島で第1回原水爆禁止世界大会が、翌56年には長崎で第2回が開かれました。以来毎年、世界の人々と連帯して世界大会が開催されてきました。いまや核兵器廃絶は世界の大きな流れに発展しています。

全国的支援を呼びかけ
海外からも激励とどく


 国連で核兵器禁止条約が採択されて1年が経ち、6月の米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化と平和体制の実現に向けたプロセスが始まる中で、今年も原水爆禁止世界大会が開かれます。
 今回のメイン会場となる広島は、西日本を襲った豪雨で甚大な被害を受け、いまも捜索、救援、復旧の努力が続いています。大会実行委員会は広島をはじめ被災県への全国的な緊急の支援を呼びかけています。
 岩田氏は、現地の関係者が「被爆地の運動としての責務をはたそう」と被災地救援に全力を尽くすとともに、60周年を迎える国民平和大行進と今大会を成功させるために決意を新たにして奮闘していること、世界の平和運動関係者からもお見舞いと激励のメッセージが寄せられていることを紹介。「現地で奮闘されるみなさんと心を一つにして、全国と世界の友人たちの支援と連帯で、今年の世界大会をなんとしても成功させなければならない」と訴えました。
 今年の広島大会には全国から1万人参加をめざし、大阪から337人が登録。海外からも国連、政府代表、平和運動団体など23か国98人の参加が決まっています。