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本流逆流(12月15・25日付コラムより)
2019/12/19

 「桜を見る会」疑惑をめぐって、安倍内閣は「反社会的勢力」の定義について「社会情勢に応じて変化し得るものであり、限定的・統一的な定義は困難だ」とする答弁書を閣議決定した。今後のカジノ誘致に備えて予防線を張っているのか。「首相夫人は公人ではなく私人」との答弁書も改めて閣議決定したが、安倍首相夫妻の醜態はかつてフィリピンで専横を極めたマルコス大統領夫妻を彷彿とさせる。
 安倍氏は記者会見で憲法改正を「必ずや私の手で成し遂げていきたい」と見得を切ってみせたが、公職選挙法違反、政治資金規正法違反、公金横領も疑われているのに潔白の証拠を出さないままで何を言っているのか。厚顔無恥も甚(はなは)だしい。
 そろそろ「今年の漢字」が清水寺で発表される頃だが、今年は「恥」がふさわしいだろう。
 これだけの疑惑を前にして眠ったままの検察。証拠隠滅のために公文書を破棄・改竄(かいざん)・隠蔽(いんぺい)する官僚。もはや政府広報機関と化し記者会見でもぬるい質問しかしないマスコミ。無理筋の屁理屈で安倍氏を擁護する御用コメンテイター。いまやこの国は、おのれの保身と出世だけに固執し職責を果たそうとしない恥さらしだらけだ。