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本流逆流(4月5日付コラムより)
2020/04/06

 バカ殿様や「だいじょうぶだぁ」などのギャグで国民から親しまれた希代のコメディアン志村けん(70歳)さんが新型コロナウイルス感染症で死亡したとのニュースが3月30日、日本列島を駆け巡った。幼少期、土曜夜8時に欠かさず見ていた「8時だョ!全員集合」。家族でこたつを囲みながら屈託なく笑っていたのを思い出す。
 一生涯お笑い・コントに情熱を傾け、「お客さんが喜ぶことをしたい」とストイックに走り続けながらも酒とたばこを愛飲してきた人物だが、まさかコロナウイルスが原因で死亡するとは本人も思っていなかっただろう。世界中でコロナウイルスとの戦いが日増しに厳しさを増しているが、少なくない日本国民は危機感を持っていないかの如く振る舞う。そのツケを誰が払うのか考えただけでゾッとする。
 こうしたとき政治の役割が重要なのだが、安倍“嘘つき”内閣では期待できず時だけが進む。どんな国難も弱者が最初から最後まで影響を受け続け、救える道は限られている。確実なのは直接的な現金給付と逆進性が高い消費税をゼロにするのが一番手っ取り早い。安倍内閣のぐだぐだした議論が、弱者の命とくらしをさらに窮地に追い込む。