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コロナ禍でも工夫し声あげよう
2020/05/15

コロナ禍でも工夫し声あげよう たたかうメーデーの歴史と意義を強調する菅義人氏

主権者国民欺くな


 新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が出される中、規模を大幅に縮小しての「第91回大阪メーデー宣言集会」が国労大阪会館(大阪市北区)で開かれ、大阪労連加盟の各単産・地域から代表が参加しました。

 実行委員長の菅(かん)義人・大阪労連議長が主催者あいさつ。今回のメーデー集会について「大幅な変更と縮小を余儀なくされたがメーデーの意義に変わりはなく、自粛要請の中でも切実な要求はハッキリと主張し、たたかうメーデーの歴史と伝統を中断させず、引き継いで発展させることが必要」との考えを示しました。
 また社会の状況について「『緊急事態宣言』が出されて1か月、感染者は増え続け、医療機関の努力も限界だ。外出自粛、休校や休業要請の一方でくらしと営業の補償は行き届かず、先行きが見えない」と指摘。また保健所の大幅削減や、住吉市民病院の廃止、府立病院の予算削減など医療機関が徹底したリストラ対象にされてきたとして、「今日(こんにち)の大阪の医療危機を作り出したのはほかならぬ維新政治」と厳しく批判しました。
 さらに、「大企業の内部留保が449兆円を超える中、労働者の格差と貧困が依然として拡大している。コロナ禍の真っただ中のいまだからこそ、大企業は労働者の賃上げと雇用の安定、中小企業支援に内部留保の一部を具体的に活用し、社会的責任を果たすべき」と訴えました。
 最後に「私たちは、たたかうメーデーの歴史と伝統を引き継ぎ、誰もが8時間働けば人間らしく暮らせる職場と平和な社会をめざす」「主権者国民を欺(あざむ)き国家を私物化する安倍政権を打ち倒し、安倍政権と一体となって悪政をすすめる維新政治を打ち破るために、労働組合のたたかいや市民運動を強め、共同を拡げよう」と呼びかけました。

雇用・営業を守れ

 コロナ感染拡大防止の最前線でたたかっている大阪医労連の前原嘉人書記長からの決意表明に続き、メーデー実行委員会事務局長の嘉満智子・大阪労連事務局長が行動提起。
 最後に、「新型コロナウイルス感染の拡大を防ぎ、労働者の雇用と国民のくらしと事業者の経営、そして経済を守る政治の役割発揮を強く求めましょう」などとする第91回大阪メーデー宣言案を満場の拍手で採択。副実行委員長の有田洋明・大阪自治労連委員長からの閉会あいさつと団結ガンバローで集会は幕を閉じました。
 また、集会後に大阪市内を宣伝カーで「いのち・くらし・雇用・営業を守れ、誰もが8時間働けば人間らしく暮らせる職場と平和な社会をめざそう」と呼びかけました。