HOME  <  ハンドルおおさか

ハンドルおおさか

ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞

過去のトピックスのトップへ

詳細記事

低下する企業モラル 雇用責任逃れ新手法
2020/07/15

低下する企業モラル 雇用責任逃れ新手法 総行動「スタート集会」で決意表明する朝日放送ラジオ・スタッフユニオンの吉岡委員長(最左)

大阪からすべての争議をなくそう


 大阪労連と大阪争議団共闘会議は7月9日、「大阪争議支援総行動」を終日展開。大阪府内で争議を抱える使用者や背景資本13か所で抗議・要請行動に取り組み、コロナ感染予防に配慮しつつ「大阪からすべての争議をなくそう」と拳を突き上げました。

 大阪市北区・裁判所前の公園で開かれた「スタート集会」であいさつを行なった大阪労連・菅(かん)義人議長は、「立場の弱い労働者がコロナ禍で賃金だけでなく雇用まで脅かされている」「閣僚の不祥事に首相が“責任を痛感する”だけで終わる、そんな国だから企業モラルも低下していく」と指弾し、「大きな怒りをもって告発し、きちんと正していくことが求められる」と奮闘を呼びかけました。
 決意表明を行なった朝日放送ラジオ・スタッフユニオンの吉岡雅史委員長は、「朝日放送は2年前、説明もせず一方的に我々を解雇した。言論機関が言葉でもって説明できないという情けない現状だ」と訴えました。吉岡さんらは派遣社員としてラジオのニュース原稿作成を担当、災害時などの速報体制を24時間三交代で支えてきました。2011年2月に朝日放送側の提案でダミーの派遣会社を設立、移籍しますが18年3月末に会社間の契約を一方的に切る形で首切りされました。大阪府労働委員会は朝日放送が「直接雇用を避けるため派遣制度を利用した」として実質的な使用者だったと認定しています。
 集会に先立って行われた早朝宣伝で同労組の組合員は「コロナ禍で多くの弱者が切り捨てられている。こんな手法が拡がったら大変なことになる」と警鐘を鳴らし、支援を訴えました。