HOME  <  ハンドルおおさか

ハンドルおおさか

ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞

過去のトピックスのトップへ

詳細記事

本流逆流(10月5日付コラムより)
2020/10/05

 故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が10月17日に行われる。「コロナの感染状況が落ち着いてきたことから開催を決定した」という(時事、9月10日付)。費用1億9千万円のうち9600万は税金で賄われる
 ニュースサイト「リテラ」に「ベテラン政治評論家」の解説として興味深い話が載っていた。安倍前首相の祖父・岸信介元首相の合同葬を取り仕切ったのが当時の中曽根首相であり、「元A級戦犯の容疑者である上、60年安保を強行したことで国民から盛大な葬儀を行うことには反発が強くあった」が合同葬は盛大に執り行われた。「そういうことに恩義を感じた安倍さんが、盛大にやるように菅さんに申し送りをした結果ではないか」というのが評論家氏の見立てだ。安倍首相として最後の公私混同案件か。
 元首相といえば森喜朗・東京五輪組織委会長が同五輪について「どんなことがあっても、来年は必ずやる」と述べたという。9月30日に新規感染者が194人を数えた東京のGoToもやがて解禁される。
 もはや世間はこの感染状況を受け入れてしまった感がある。やんごとなき人々のメンツだの利権だのの前では我々の命など鴻毛のごとく軽い。