HOME  <  ハンドルおおさか

ハンドルおおさか

ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞

過去のトピックスのトップへ

詳細記事

本流逆流(10月25日付コラムより)
2020/10/26

 『昔の人は偉かった』─ある民放テレビの情報番組で、局アナ二人が街道を徒歩で各地を訪ね、その土地の名所旧跡、名産品や名物、地元住民の声などを伝えるコーナーである。こういう二人組は良しとしても、政界では東西の二人組が国民や住民を困惑させてきた。
 東は安倍・菅組、西は吉村・松井組。万博やカジノ誘致をめぐって幾度も会合、謀議を重ねてきた。吉・松組は「沖縄の負担を軽減するためにオスプレイを八尾空港に」だの、「福島の風評被害をなくすために原発の処理水放出は大阪湾で」だのと思いつきで打ち上げるが、結局は安・菅組の補完目的でしかない。
 「都構想」にしても、市民向け説明会では「二重行政の無駄を解消」などと従来からの宣伝文句を繰り返すばかりで反発を招いている。危機感を持った吉・松組の依頼を受けて公明党・山口代表が応援に駆けつけたが、橋下徹氏の「人の道」発言からは隔世の感がある。
 かつて高倉健は任侠映画の主題歌で「義理と人情を秤(はかり)にかけりゃ義理が重たい男の世界」と唱ったが、こちらは東西の二人組に「負けたらアカン、道頓堀(とんぼり)人情」で、法善寺の水掛不動さんにお願いしてきまっさぁ。