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本流逆流(4月5日付コラムより)
2021/04/05

 「二兎を追う者は一兎をも得ず」(うさぎを2羽同時に追いかけても、結局両方とも捕らえることはできない。二つのことを同時に成し遂げようとしても、結局どちらも失敗に終わる)という諺(ことわざ)があるが、現下のコロナ対策がまさにそう。
 「命」か「経済」かという難題が突きつけられ1年が経過するが、国や地方自治体から打ち出されるコロナ対策は後追いばかり、いっこうに立ち位置が定まらない。そして何かと言えば国民への「お願い」と飲食業界をやり玉にした時短要請の連続。
 行きつけのこぢんまりとした店の主(あるじ)は「真面目に感染対策をし要請に応えているのに未だに『補償金』は振り込まれない」と嘆きながら「毎月のランニングコストだけがかかり、幾ばくかの貯金を崩し借金が嵩(かさ)み今は先の不安しかない」とこぼしていた。
 コロナへの「民度が違う」と世界に恥を晒したご立派な政治家のその後も続く放言には辟易(へきえき)とするが、それに引きずられるように官僚の質低下が際(きわ)だつ。人事を握られ忖度した机上の対策しか打ち出せないのかは窺い知れないが、変異株による第4波は3波を遙かに凌(しの)ぐだろう。
 やってます感だけの吉村知事、「まん防」よりイソジンが効くのでは。