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コロナ禍だからこそ賃上げを─第92回大阪メーデー
2021/05/17

コロナ禍だからこそ賃上げを─第92回大阪メーデー ガンバロー三唱で第92回大阪メーデーを締めくくる参加者(5月1日、国労大阪会館で)

働く者のいのち守れ


 新型コロナウイルスの感染拡大で3回目の緊急事態宣言が発出される中、第92回大阪メーデー集会が国労大阪会館(大阪市北区)でオンライン開催され、「政府に対し、『軍事費を削って、コロナ対策にまわせ』、『医療提供体制や公衆衛生体制、公務公共サービスの拡充を』などを求めましょう」「解散総選挙にむけて、市民と野党共闘の実現へ奮闘していきましょう」などとするメーデー宣言を採択しました。

 同メーデー実行委員長としてあいさつに立った大阪労連・菅(かん)義人議長は、コロナ新規感染者が連日1千人を超え、重症者が病床数を上回り、患者が自宅で亡くなるなど医療崩壊に直面している大阪の状況について、「医療や公衆衛生を削り、カジノ誘致や大阪市住民投票、府市一元化条例など不要不急の施策にかまけてきた維新政治の責任は重大」と指弾。
 さらに菅(すが)政権について「五輪開催が前提・経済活動優先で、コロナ対策は後手後手で場当たり的。繰り返される“政治とカネ”問題に対し、4月の国政3選挙では野党統一候補が勝利し、厳しい審判が下された」と述べ、「来る総選挙では市民と野党の共闘の力で自公政権を退陣に追い込もう」と訴えました。

五輪きっぱり中止せよ

 政党あいさつでは日本共産党・清水ただし衆院議員が東京オリンピック・パラリンピックについて「組織委員会は500人の看護師動員を要請したとのことだが、強行すればさらに医療機関に負担を押しつけることは間違いない。この際、五輪はきっぱり中止を決めて、コロナ対策に集中していく、こうした政治の決断がいま求められている」と強調しました。
 大阪医療労働組合連合会(大阪医労連)の代喜(しろき)伸吾副委員長が決意表明。「国の医療費抑制政策、病床削減がコロナで医療崩壊を招いたことがはっきりした。“増え続ける医療費”という言葉は受診抑制につながり、重症化にもつながる。医療の国民負担40%強に対し、国庫負担はたったの26%弱、大幅に増やしてほしい。そして75歳以上の窓口2割負担は絶対ノーだ」と力を込めました。