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本流逆流(6月5日付コラムより)
2021/06/07

 新型コロナウイルスが猛威を振るい、最近では変異株の市中感染が急速に増え、医療現場の崩壊が現実となり、重傷者・死亡者数も高止まりが続く。GWの影響もあってか沖縄や北海道等でも爆発的に感染者が増え、収まる気配がない。
 4月25日から3度目の緊急事態宣言が発令され、期間も延長。夜の街はさすがに人影もまばらだが日中はいつも通り。まして土日は大型商業施設に規制がかかっているので、営業している中小の店はまさに密状態。
 今回の緊急事態宣言延長は、東京オリンピック・パラリンピック開催に万全を期すため政府が躍起になっている現れだが、どう考えても後手後手で上手くいっているようには思えない。
 そもそもこの状況下でオリンピック開催が必要なのか。コロナウイルスの感染リスクとたたかい、収入も大幅に減り、生きるか死ぬかの状態で暮らしている国民は少なくない。オリンピック開催中止を求めるオンライン署名サイトは8日間で35万筆を超えた。
 アスリートにとっては一生を左右するオリンピックではあるが、日本政府は国民の声に耳を傾け、国民の意思をIOCに伝える責任がある。経済ファーストから国民ファーストへ。