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本流逆流(6月15日付コラムより)
2021/06/15

 コロナ禍対策は常に後手後手、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出については「専門家の意見を聞いてから」と、さもそれらしきことを述べながら結局は専門家の意見や指摘は聞かない傲慢(ごうまん)な手法で我が道を行く菅総理。
 東京オリンピック・パラリンピック強行のリスクを国会で追及されても「安全安心な大会を実現」と繰り返すばかり。多くの国民は中止や延期を求めているのに不誠実な答弁で、国民の疑問には何一つまともに答えていない。
 東京五輪の開催規則では、極端にまで選手らの行動に制限をかけているが、それは「安全安心な大会実現」ではなく、感染リスクの大きな裏返しだとも言える。
 政府分科会の尾身会長、先の国会での答弁に“よくぞ言った”と感じたのは私だけではないであろう。「今開催すれば、国内の感染や医療に必ず何らかの影響を及ぼす」「感染のリスク、医療逼迫への影響について評価するのはプロフェッショナルとしての責任だ」と述べた。菅総理の政治姿勢に尾身氏も内心は怒り心頭だったのではないかと推察する。
 「一頭の狂った牛は千頭を暴走させる」と言われるが、自民党の狂ったスガ牛ブランドを総選挙で駆逐しよう。