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本流逆流(6月25日付コラムより)
2021/06/25

 感染がつづく新型コロナウイルスの影響を受け街中に「黙食」「黙浴」の二文字が―。ジャンルを問わず飲食店や公衆浴場の壁に張り出されるようになった聞き慣れない言葉。
 ようは「黙って食べろ」「黙って風呂に入れ」だが、不思議なもので、同じ言葉だが、受け手の行動を見ると明らかに男女間格差があり、年齢間格差もあるように感じてならない。
 黙食では、若年層より年齢を重ねた女性の方が守っているケースが多く、男性は年齢を問わずグループ間で仕事の話など、しゃべりながら食べている人が多く見受けられる。
 公衆浴場では反対に、男性は距離を保ちながら無言で入浴している人が多いのだが、社交場ということもあり壮年男性は挨拶から始まり近況を語り合っている。たまたまなのかなとも思ったのだが、数件とも同じ状況で、壁越しに聞こえてくる女湯からはどこも甲高い声が飛び交っている。
 解ったような解らない話だが、ようは男女間であれ、年齢間であれ一つのことを守らせるのは極めて難しいということに尽きるのだが、いったい何時までこの状況が続くのかと思うとげんなりする。早く気兼ねなくゆったりと湯船に浸かりサウナも楽しみたいものだ。