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本流逆流(7月15日付コラムより)
2021/07/15

 「65歳以上」とされていたコロナワクチン接種対象が拡げられるにつれ、テレビなどでは「ワクチンが足りない」「輸送方法に問題がある」「病院の在庫になっているのではないか」という責任逃れの言い訳と、はたまた「管理不徹底でワクチン廃棄」「誰かが冷蔵庫のプラグを意図的に抜いたのでは」などと相変わらず不安を煽る報道ばかりが目につく。
 ワクチン接種を受けるにせよ、受けないにせよ、それは会社や他者に強要されるものではない。あくまで自分の意思で決めること。
 そんな中、自宅郵便受けに見慣れない新聞が投函されていたので読んでみると、「ワクチンを接種するのは危険」という内容だった。イタズラだと思い気にも留めずゴミ箱に捨てたが、この新聞の発行元が「類設計室」で、同社のウェブサイトによると約58万世帯に配布したという。
 「類」と聞いてピンと来た方は多いと思う。類設計室といえば変わった経営方針でも知られているが、それよりも一般的には難関校に毎年合格者を多数送り出している学習塾、「類塾」を運営している会社だ。
 彼らなりの思想で危険を訴えるのは自由だが、生徒に対して無言の圧力にならないかが心配される。