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ハンドルおおさか
ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞
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本流逆流(10月15日付コラムより)
2021/10/15
緊急事態宣言が解除され、仕事帰りの一杯を楽しみたい人にとっては、とりあえず良かったと思われるかもしれないが、第6波が迫っていると言われている中で油断は禁物である。ヨドバシカメラなどは緊急事態宣言中も解除後も同じぐらい賑わっている。ワクチンの普及で危機感が薄れているのかもしれない。
宣言中に、どうしても外せない用事で大分に行った時に、地元ナンバーではない車で前と後ろに「地元県民です」と張り紙をした車と何台かすれ違った。
当地の知り合いに聞くと、「都会ではどうか知らないが、田舎では嫌がらせをされることが多いので気をつかう」「遠方に住んでいる子らにも近所の目があるので、しばらく帰ってくるなと言っている」とのこと。親の介護に行くのも県を跨ぐときには張り紙をするらしい。
そういった地域には宣言解除は非常にありがたいことのように言っていた。すでにウイルスがまん延している大阪では他府県ナンバーが白眼視される恐れはない。
政府はまたもやGoToキャンペーンをするようだが、感染がぶり返したり新たな変異株が出たりして、再び地方の人々が神経をすり減らすことになりはしないか。