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なんば駅前広場 25年大阪万博に向けごり押し
2022/07/06

なんば駅前広場 25年大阪万博に向けごり押し 社会実験時渋滞し、乗車後発車できない

準備工事8月末から9月上旬に着工


 大阪市は昨年の11月23日から12月にかけて、南海なんば駅前広場と周辺道路を歩行者天国にする社会実験の検証結果を踏まえ、同駅周辺における道路空間の整備方針や整備形態等を定める「なんば駅周辺における空間再編推進事業整備プラン(案)」をとりまとめ、関係各所への説明会を開催。自交総連大阪地連には6月30日午前、同市の担当者ら4人と南海電鉄の職員が自交会館を訪れ概要を説明しました。

 なんば駅周辺における道路空間の再編については、地元町会や沿道商店街、周辺企業等で構成される「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」が中心となり、駅前広場及びなんさん通りの歩行者空間化に向けた検討が進められてきました。
 昨年の社会実験では、高島屋前のタクシープール(通称タコツボ)が一時的に閉鎖、タクシー乗場は高島屋西側のパークス通りとマルイ北側の御堂筋沿いに移設され、梅田に行く場合パークス通りからでは遠回りとなり、利用者が不利益をこうむりました。また、パークス通りは駐車や交通量も多く利用者がタクシーに乗車しても発進できない問題が表面化しました。
 さらに、北方向に行く高齢者にとっては、マルイ前に設けられた御堂筋沿いの仮設乗場(4台)から乗車しなければならず、距離も遠く不便になるだけでした。
 担当者の説明では、広場への車両通行止めまでの準備工事が8月末から9月上旬に始まり、駅前広場の工事は11月から予定され2023年の秋頃完成予定です。その2〜3週間前に乗場を移す可能性があるとのことでした。
 また、御堂筋側の工事に伴い仮設のタクシー乗場が移動することや仮設乗場が一定期間なくなることもあり得るとのことでした。
 今回の説明で前回と変わった所は、身障者乗場のスペースが2台分となり、降車用にも使えるようにするとのことでした。

なんば駅前広場
工事は11月から


 これまで南海なんば駅には降車場がないことから日々タクシー労働者は、道路交通法違反だと理解しながらも利用者の要求に応え横断歩道上での降車も余儀なくされています。
 大阪府・市は「観光都市をめざす」と言いながら、再開発するのならまともな乗降場ぐらい設置すべきで、市民や観光客がパークス通りの新設乗場からタクシーを利用しても渋滞して発車できませんではまるで漫才です。「お笑い都市」と揶揄されない計画を望みます。