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年頭あいさつ―背景にメス入れろ行政
2018/01/09

バス部会会長
服部一弘


 新年あけましておめでとうございます。
 バス業界では、観光バスだけでなく一般路線バスでも事故が後を絶たず、その事故原因も運転者の疾病や過労が目立ちます。
 こうした事故の報道に接すると、なぜ行政は本当の背景にメスを入れないのかと思います。
 まだ、記憶に新しい15人もの命が奪われた軽井沢転落事故を受け一応の対策が講じられてきましたが、事故の背景にある規制緩和による過当競争による弊害や旅行業者の安値強要などに今回もメスを入れませんでした。
 総務省は2017年7月「貸切バスの安全確保対策に関する行政評価・監視」に基づく「勧告」を国交省に発出。2010年7月に出された「勧告」に続き2回目です。今回は運賃下限割れ、「改善基準告示」の超過、ブローカーなどへの手数料バックなどの問題について重点的に指摘し勧告しています。
 今後、国交省に対し勧告に従って改善するよう求めていくとともに、アベ「働き方改革」も長時間労働を容認するもので、「改善基準告示」の改正・法制化とともに規制緩和の根本的な見直しと実効性のある労働時間短縮を求めていきます。
 大阪では、維新の会が一度否決された「大阪都構想」の住民投票を、再び無駄に税金を使い行おうとしています。昨年の堺市長選挙、岸和田市長選挙につづき「反維新」のたたかいに奮闘していきます。