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2014年05月の記事

2014年度安全運転実態調査の結果まとまる
2014/05/26

営業所平均6年連続3万円割れ
過去最低の稼働率65.8%


 大阪地連が4月20〜26日の1週間実施した「2014年度安全運転実態調査」の結果がまとまりました。この調査はタクシーの過重労働を浮き彫りにすることを目的に、1979年から毎年実施しているものですが、今年度は期間中全日で営業所平均営収が調査参加車を下回りました。

調査参加車との差が拡大


 調査には5単組(関中交、朝日、大阪東洋、大宝、国際タ)のべ73台が参加。調査車は出入庫時間や休憩時間など各労使で定めた労働条件を守り、安全運転に徹して営業を行い、営業収入や走行距離、実車距離などの平均を通常営業(営業所平均。以下、通常車)と比較します。
 過去の調査では、低賃金を補うため過重に働く通常車の営収・走行距離が調査車を大きく上回るのが通例でしたが、タクシー活性化法施行(09年)による走行距離、運転時間の規制強化以後は差がほとんどなくなっています。

今後の推移検証が必要

 昨年度の調査では調査車の期間平均営収が初めて通常車を上回り、その差額は601.7円でしたが、今年度はそれが3982.7円に拡がりました。
 1週間のうちで、調査車の営収が最も高かったのは33765.6円(金)、低かったのは26977.8円(木)で、その高低差は6787.8円。通常車の最高は29122.6円(金)、最低が24642.8円(火)で差は4479.8円。
 走行距離を見ると調査車は最長が221.9キロ(金)、最短が173.6キロ(木)で、その差は48.3キロ。通常車の最長は199.1キロ(金)、最短が171.3キロ(水)、差は27.8キロ。
 いずれも金曜日の伸びが通常車は調査車に比べ小幅に収まっており、通常車の営業が抑制的になっていることがうかがえます。
 今回の調査車のデータを詳細に見ると、仕事と休憩のメリハリがある働き方が目につきます。逆転現象が起こった原因は定かではありませんが、今後の推移を検証する必要があります。
 一方、大阪タクシー協会がまとめた大阪市域の4月輸送実績は、平均日車営収が29867円で、直接比較できるものではありませんが、ほぼ同水準の結果でした。
 ご協力いただいた5社労使に感謝いたします。

安心して利用できる乗降場を
2014/05/07

安心して利用できる乗降場を 現在使われているタクシー乗り場はバス専用乗り場に変わる、タクシーは大阪駅の一番端・桜橋口に移転されいっそう不便に(30日、8時15分)

駅利用者への対応、JR東海とJR西は雲泥の差!?


 大阪地連は4月30日午前8時、JR大阪駅・阪急百貨店前で「大阪駅正面にもタクシー乗降場を」としたビラ(大阪タクシー協会・大阪交通運輸産業労働組合協議会・自交総連大阪地連連名)宣伝を秋山委員長を先頭に組合員26人が、各所に分かれ2,500部を市民に手渡し、運動への理解を求めました。

 30日早朝、JR大阪駅前を行き交う市民に対し、秋山委員長は「出張や観光で訪れる玄関口のJR大阪駅正面には、タクシーの乗降場が一切なく、タクシー利用者の降車は危ない道路上で繰り返されている、こんなことになっているのは大阪駅だけ、まさに大阪の恥。先日、私は東海道新幹線や在来線の主要ターミナルに行く機会があり、大阪駅との違いを目の当たりにしました」と語気を強めます。
 つづけて、「新神戸や京都、大津、米原、岐阜羽島駅など主要ターミナルの正面には、他所から訪れた人でも一目で解るタクシーの乗降場がありました。とくに交通量が多かった岐阜駅や名古屋駅の整備は見事で、車の流れもスムーズでした」と、その違いを市民に訴えました。
 秋山委員長は「名古屋駅では一般車とタクシーが共有するロータリー型の降り場で、タクシーはそのまま乗り場に入るのですが、JR東海が雇ったガードマン2人が、随時タクシーと一般車を捌き、停滞することはありませんでした」と紹介しました。

利用者指摘
乗り場が解らない


 委員長が訴える中、組合員らは阪急百貨店前・歩道橋やタクシー乗場、桜橋口で、ビラを手渡しながら理解を求めました。ビラを受け取った市民は「大阪駅の正面口に、タクシー乗り場がないのはおかしい」と、理解を示す人もいました。
 また大阪駅で営業する組合員は、「利用者から『乗り場が解らなくて歩き回った』とよく言われる」と話していました。

JR西日本
利用者目線かける


 宣伝後、庭和田書記長は「公衆トイレや乗降場問題を抱えたまま桜橋口にタクシー乗り場が移転するが、運用を開始しても早晩機能不全に陥るのは火を見るよりも明らか、こうした都市開発を進めたJR西や大阪市は本当に無責任。乗り場移転問題協議会でも、JR西は始めから上屋設置やガードマン配置も消極的で利用者目線に欠ける。安心して利用できるタクシー乗降場の設置を求め運動を進める」と決意を語りました。