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“支え合い”区域拡大「当初の約束と違う」
2017/04/25

“支え合い”区域拡大「当初の約束と違う」 峰山自動車・矢谷社長(こちら向き)と意見交換する関ブロ調査団 峰山自動車・矢谷社長

 同日午後、関西ブロック調査団は峰山自動車(京丹後市峰山町)の矢谷平夫社長と同市内で懇談、意見交換を行いました。
 午前の懇談でささえ合い交通・東専務理事が丹後町外への往復運行を切望していたことを調査団側が紹介すると、矢谷社長は「その話を最初に聞いた時から私は反対している。当初の約束と違うし、運行区域がなし崩しになっていく、なんぼでも拡大する可能性がある。私は絶対に反対」「今後の地域公共交通会議で歯止めをかけたい」と強調しました。
 また矢谷社長は「運転代行業の名のもとに、白タクを堂々とやっている会社がある」と話し、昨年9月9日付で京丹後警察署に提出した陳情書を調査団に配布。「警察に行くと証拠がほしいと言われたが、タクシーより料金が安いから証言する人は少ない」「田舎だから堪(こた)える。売上も前年対比で落ちている」と苦渋をにじませました。
 調査団側は、「白タクが合法化されたら地方のタクシー会社から潰れていく。そこで働く労働者と家族の生活が破壊され、地方社会が回らなくなる」「ライドシェアはタクシーと宅配業との境目を消すと同時に、労働者からのピンハネで儲けようという発想なので、運送会社もタクシーも軒(のき)並みダメージを受ける。峰山に根を下ろして地域社会を支えている中小企業はもたない。我々はそれがいいことだとは思っていない」と労働組合としての立場を説明。
 矢谷社長は「(白タク合法化で)従業員も(会社を)やめて“白タクやろうか”なんてことになってしまうので、これは絶対に防がないといけない」と応じました。