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第77回中央委員会 2020年春闘方針を決定
2020/03/06

第77回中央委員会 2020年春闘方針を決定 春闘勝利に向け団結と奮闘を呼びかける大阪地連・福井委員長(2月26日)

“準タクシー”の拡大阻止
スライド賃下げ許さない


 自交総連大阪地連(福井勇委員長)は2月26日、第77回中央委員会を国労大阪会館(大阪市北区)で開き、「自家用有償運送拡大・道運法改悪阻止を最重点としてたたかい、ライドシェアへの突破口とさせない」などとする「2020年春闘方針」を全会一致の賛成で決定しました。

 あいさつを行なった福井委員長は、ソフトバンクや楽天など白タク・ライドシェア推進勢力が東京五輪や過疎地住民の交通手段確保を大義名分に圧力を強めていると指摘。また2月1日に実施された運賃改定について「国交省が出した通達に従えば、値上げ・増収にともなって足切り額を上げたり賃率を下げるなどのスライド賃下げは許されない」と強調。「今春闘は、乗務員負担やアプリ手数料など山積している問題を解決するチャンス」として、いっそうの団結と奮闘を呼びかけました。
 議案提案を行なった庭和田書記長は、自家用有償旅客運送を拡大する道路運送法改悪が今通常国会で狙われていることについて、「これを許せば運賃半額の“準タクシー”が生まれる。既存の公共交通は弱体化して撤退していく」「規制緩和で容易に撤退できるようになっている。ライドシェアへの道すじだ」と指摘。ライドシェア解禁が安倍政権による「雇用によらない働き方」推進とリンクしていることについて、「非正規雇用拡大でボロ儲けしてきたのが今度は“非労働者化”。規制緩和で地域公共交通が壊れ、地域社会が壊れる」と強調し、市民向け宣伝の強化を訴えました。
 討論では日本城労組・田中純一氏、朝日労組・一井潤氏、新商都労組・山本均氏、テイサン大阪労組・内藤顕二氏が発言。山本氏は「大阪市中央区では維新の大阪市議が公職選挙法違反で失職し、3月22日に再選挙が行われる。維新はタクシーについても規制緩和論者。維新の議席復活を阻止したい」と決意を述べました。