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東京・日本交通グループ 余りにもひどい仕打ち
2020/06/08

聞いたことない1か月雇用


 一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会の会長を務める川鍋一朗氏が率いるグループ会社(東京・日本交通京都営業所)で、驚くべき事が行われていたことが判明しました。
 新コロナウイルス感染症の拡大が全国で叫ばれ、業界内ではロイヤルリムジンの全員解雇事件(4月8日)が報じられているまさにその時でした。

運輸規則違反は明白

 本紙が入手した労働条件通知書によりますと、契約期間が雇用の定めありとし、その期間は2020年4月16日〜2020年5月15日までの1か月となっています。
 そもそも旅客自動車運送事業の運輸規則第36条で、「二月以内の期間を定めて使用される者」を運転者に選任してはならないとされています。

どこが「遵法」なのか

 東京・日本交通グループは社訓で「エクセレントカンパニー宣言」をし、「遵法」を掲げていますが、この労働条件通知書を見る限り真逆の事をしていると言わざるを得ません。もともとの労働条件の契約期間は、期間の定めなしとなっていましたが、京都営業所で働く労働者たちは突然この通知書への記名捺印を求められたとの事です。
 事業所の売買や閉鎖等を考えての1か月雇用ということなのかは定かではありませんが、おかしな動きであることは間違いないとともに、労働者を軽んじているとしか評せません。
 グループの意思か、中間管理職の功を焦っての仕業なのかは現時点では定かではありませんが、今後も注視していかなければなりません。全タク連の会長会社であれ、コロナ禍のどさくさ紛れに何をしても許される会社などありません。