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1か月有期契約は管理職のミス?
2020/07/06

1か月有期契約は管理職のミス? 近運局の見解を述べる山本康彦旅二課長(左手前)と保安・環境課の野口英樹専門官(左奥)

東京・日交 お粗末な話


 全国ハイヤー・タクシー連合会の会長を務める川鍋一朗氏が率いる東京・日本交通グループ(京都営業所)で、運輸規則第36条違反が発生したことについて、関西地連(福井勇委員長)の庭和田書記長は6月30日午後、近畿運輸局に赴いて局の見解を質(ただ)しました。

 近畿運輸局は、自動車交通部旅客第二課の山本康彦課長と自動車技術安全部保安・環境課の野口英樹専門官が応対しました。
 この問題を報じた「ハンドルおおさか」6月上旬号、同中旬号を庭和田書記長が示しながらこの間の経緯を説明し、局の見解を質すと、山本課長は「『ハンドル』は読みました。なぜこうしたことになったのか、本社は知らなかったのかな…」などと首を傾(かし)げました。
 庭和田書記長が「明確な運輸規則違反。選任規定で1か月は認められていないし、こうした悪質な契約は今まで見たことがない」と強調すると、野口専門官は「これが事実なら運輸規則違反に当たる」と言及し、山本課長も追認しました。
 また、山本課長は「(ハンドルおおさかの)続報も読みました。雇用契約が元に戻されているようなので良かったとは思うが、なぜこうした事態になったのかとも思う」と吐露しました。
 庭和田書記長は「ハンドルの報道を受けて東京・日交に取材した業界紙によると、同社は『管理職が間違えた』と言っているとのことだが鵜呑みにはできない。もし本当に単純な間違いであったのなら、間違いも訂正できずに代表印を押印した書類を発出するような会社だということ。どちらにしてもお粗末な話だ」と述べ、局に「現場の状況も含め、京都運輸支局からも事情を聞いていただきたい」と要請しました。