HOME  <  タクシートピックス

タクシートピックス

更新情報・ニュース

過去のタクシートピックスのトップへ

詳細記事

新年あいさつ
2021/01/06

新年あいさつ

白タク合理化 火事場泥棒は許さない


執行委員長
福井 勇

(北東地区協議会議長)

 新年のごあいさつを申し上げます。
 2021年、希望に満ちたあいさつをと思いつつもコロナの終息が見通せない現状では、違和感を拭い去ることはできません。昨年、コロナ禍で外出制限やほぼ全ての行事も中止され四季を感じることもなく、出口の見えない不安を抱え、ただただ月日をやり過ごし新年を迎えました。
 1年を振り返っても、私たちの産業にとってもまさに壊滅的な状況をもたらした新型コロナですが、そんな中でも大阪地連に結集するなかま、とくに単組をまとめ、舵取りを任せられた執行部・役員の皆さんは、自らの生活もままならない状況にありながらも、組合員の相談に乗り、会社との交渉に奮闘してきました。
 時には、組合員から厳しい言葉を投げ掛けられながらも雇用を守るため、尽力されたことに敬意を表するとともに、しんどいのは自分の単組だけではなくみんなそれぞれで歯を食いしばり奮闘していました。そうした姿や話を聞くと私自身も勇気付けられました。そして、多くのなかまが執行部を支えてくれたことに対し改めて感謝致します。
 昨年の2月末、関西地連を結成し、京都・和歌山地連のなかまとも団結しながら闘ってきたことが自交労働者から認知され、労働相談も急増して、個人加盟(京都)や全員解雇問題が発生した有田交通グループ労組(和歌山)の新加盟など、組織拡大という目に見えた形で実を結んでいます。
 さらに、関西中央グループの関西中央交通鶴見営業所で、「既存の組合では、この状況は打破できない」と昨年、大阪地連に加盟し自交の旗が揚がりました。まさに労働者としての自浄能力を象徴する結成でした。
 今後もコロナ禍のたたかいは当分続きます。1月の機関会議で、状況把握と今後の対策を協議しますが、会社側も21春闘で、合理化を進めようと画策してくることが予想されます。雇用を守るための合理化なのか、会社だけが生き残るためのものなのかなど、見極めて対応しなければなりません。
 もし後者であれば、是正しなければなりませんし、この時期そんな経営者はいないと思いたいものですが、様々なところから善からぬ話が漏れてきます。労働者を食い物にして自分だけ生き残ろうとする輩は許しません。
 しかし、今まで経験したことのない緊急事態に直面し雇用を守るためであれば内容を吟味し見極め対応する必要があります。誰もが戸惑い対応に追われている今日、何が正解か分からない状況ですが、雇用を守るため労使で力を合わせ共同することはあり得ます。一見、会社言いなりだと見える状況が生じるかも知れませんが、こうした状況の前提には、雇用を守り職場を守る、そして仲間を裏切らない、このことが第一義でなければなりません。
 そして、非常事態の中でも淡々と火事場泥棒のように進められようとしている白タク・ライドシェア、この闘争にも全力を挙げなければなりません。
 何時も呼びかけている「団結」と組合員との「信頼関係」をより強固なものにし、コロナ禍にうち勝つ勝負の年にしましょう。
 2021年、全力で闘い抜く決意を述べ、関西・大阪地連執行部を代表してのごあいさつと致します。ともにがんばりましょう。