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第78回中央委員会 2021年春闘方針 全会一致で承認
2021/03/05

第78回中央委員会 2021年春闘方針 全会一致で承認 中央委であいさつする福井委員長(右)と議長を務める運天氏(2月25日、自交会館で)

コロナ禍乗り越える


 自交総連大阪地連は2月25日、第78回中央委員会を自交会館(大阪市浪速区)で書面開催し、「コロナ危機突破、白タク・ライドシェア阻止 雇用を守り、人間らしく暮らせる賃金確保 21春闘」をスローガンとする2021年春闘方針を決定しました。

 昨年の第75回定期大会に続いて今回の中央委員会もコロナ感染防止に万全を期すため、事前に各単組に送った議決票の返送確認をもって委員会出席とする書面開催となりました。1単組に1議決権とすることを2月9日の執行委員会で確認しています。
 中央委員会当日は執行委員と、執行委員会から中央委議長に推薦された運天武史氏(国際タクシー労組副委員長)が会場出席。運天氏以外の出席者の承認を受けて同氏が議長に就任し、議事を開始しました。
 議長はまず執行委員9人中7人の出席(委任4)と、議決権を有する25単組中22単組からの議決票返送を確認し、中央委員会の成立を宣言しました。
 福井委員長はあいさつで、「営収は最もひどかった昨年春に較べると少し改善してはいるが生活できる賃金にはなっていない。今春闘は会社が危機に乗じて合理化を提案してくることも予想され、非常に厳しいたたかいになる。いま多くのなかまが困窮している中で賃下げは絶対認められない」と強調しました。
 議案採決では、議長が22議決票すべて「賛成」であることを確認。2021年春闘方針や21年度会計中間報告など提案された全議案が全会一致の賛成で成立したことを宣言しました。

雇用と暮らしを守る

 いま、新型コロナウイルスの感染拡大から社会活動が一変し労働者・国民のくらしは大変な状況に追い込まれているにも拘(かか)わらず、安倍政権、菅政権のコロナ対策は後手を踏み自交産業のみならずあらゆる産業の根幹が揺らいでいます。
 今回決定した2021年春闘方針では、「白タク・ライドシェアや自家用有償旅客運送の拡大という難題が山積していますが、まずコロナ禍から自交労働者の雇用を守り、人間らしく暮らせる賃金確保を求めたたかわなければ、犠牲はすべて労働者に押し付けられる」と警鐘を鳴らすとともに、「労働組合の原点に立ち返り、労働者の命と暮らしを守るため、雇用の維持、賃金・労働条件の改善をめざして、団結を固めて積極的にたたかう」ことを強調しています。
 統一要求では、上限が変更されても雇用調整助成金制度を最大限活用し、資金繰り等活用できない状況にある場合は、コロナ対策休業支援金を活用し労働者の賃金を保障することや、21年4月から中小企業でも同一労働同一賃金が適用されることから、嘱託・定時制乗務員の賃金・労働条件の改善をはかることを求めています。
 同地連は、コロナ禍であっても「自粛はするが萎縮はしない」との方針の下、各単組の要求提出を「3月5日まで」、回答指定日を「3月19日まで」と設定しています。
 庭和田書記長は、議決票のひとつに「大宝労組が脱退したことについての総括が必要では」との意見が附されていたことについて、「コロナ禍の運動と組織拡大問題は両輪の問題。意見にあった大宝労組の脱退問題のみならず、既存労組組合員の減少や逆にコロナ禍にあっても結成当時から数倍化した労組の事例も含めて、次期大会で総括することになる」と話しました。