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〈変動制運賃導入問題〉自交本部が国側の説明聴取
2021/04/27

内閣府 「河野大臣の発言考慮」


 自交総連は4月2日、日本共産党の武田良介参議院議員の協力で、内閣府・国土交通省からダイナミック・プライシングなどの問題についてレクチャーを受け、その後コロナ問題なども含めて日本共産党国土交通部会と懇談を行いました。
(自交総連本部『自交労働者情報』4月6日付)


 国交省・内閣府のレクでは、昨年末に河野規制改革担当大臣がテレビでダイナミック・プライシングをやると発言したのを契機に、利用者からの明確な要望などないのに、全タク連の活性化11項目に入っていたのを利用して規制改革推進会議で取り上げられたという状況が分かってきました。
 国交省は、安全を担保しなければならない、利用者に不利にならないように声を聴かなければならないと強調しましたが、需要が増える根拠などについては明確な説明はありませんでした。

見切り発車の危険性

 同席した武田議員も質問し、「ダイナミック・プライシングは法改正をしなくてもできる」「実証実験は手を挙げた企業でやる」という答えに、一部の企業だけの考えで簡単に強行されてしまうのではないかと懸念を示し、障がい者や消費者団体など利用者の声も聴き、他の野党にもよびかけて、反対運動を広げる必要があるとの意見を述べました。
 日本共産党国土交通部会との懇談では、ダイナミック・プライシング阻止の課題とともに、コロナでタクシー・バスは大変な状況になっており、倒産や解雇も出てきているという現状を説明し、雇用調整助成金特例を改悪せず直ちに延長すること、休業支援金の改善、雇用の確保、PCR検査、ワクチンの優先接種、労働者と事業者への直接支援などを要請し、貸切バスの軽井沢事故以降の状況などについても意見を交わしました。