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自交総連本部 第44回定期大会ひらく
2021/10/25

自交総連本部 第44回定期大会ひらく 自交本部第44回定期大会であいさつする高城委員長(10月13日、ZOOM画面)

変動運賃制許さない
未来が見える産業に


 自交総連本部は10月13〜14日、東京・全労連会館で、「コロナ危機に立ちむかい、白タク合法化阻止、組織の強化拡大」をスローガンに第44回定期大会を開催、「白タク合法化阻止の旗をいっそう高く掲げ、ダイナミック・プライシングの導入に反対するたたかいをすすめていく」などとする2021年度運動方針を決定しました。

 第44回定期大会も前回と同様にコロナ禍対策として規模を縮小し、ZOOMでのリモート併用開催となりました。11地方から57人が参加しました(ZOOM参加含む)。
 あいさつを行なった高城政利委員長は、新たに発足した岸田内閣について「森友疑惑の再調査などには否定的な姿勢を示し、政治の中身ではアベ・スガ政治の継承を選択した」と批判。「今回の総選挙は、国民のいのちとくらしを守る政治を取り戻す重要な選挙。忖度(そんたく)政治、“政治とカネ”問題に終止符を打ち、労働者・国民のための政治や行政が行われるように転換させ、国民の期待に応える新しい政権をつくりあげなければならない」と訴えました。

変動運賃制に警戒

 さらに同委員長は「コロナ禍で減収が続く中で、需給バランスが崩れている。動かない車を保有して経費をかけるより、適正な判断をして労働者の雇用を守る取り組みにつなげなければ、安定的・継続的な経営もできなくなる」と指摘。「労働者に未来が見えなければ人材は集まらない。労働集約産業と認識しているならば、その点に注力するべき」と強調しました。
 21年度運動方針はダイナミック・プライシング(変動運賃制)について、「ライドシェアでは荒天時に運賃が4〜5倍にも跳ね上がるので苦情が絶えない。そんなものを日本のタクシーに導入することは許されない」と指摘。「ダイナミック・プライシングなど規制緩和策を導入して、なし崩し的にライドシェアへつなげようとする動きには、警戒を怠ることはできない」と警鐘を鳴らしています。
 同大会では新年度役員を選出。関西地連からは庭和田書記長(大阪地連書記長)が副委員長に再任されました。