HOME  <  タクシートピックス

タクシートピックス

更新情報・ニュース

過去のタクシートピックスのトップへ

詳細記事

第79回中央委員会 22春闘方針を決定
2022/03/08

第79回中央委員会 22春闘方針を決定 第79回中央委員会であいさつする福井委員長(右、2月24日)

さらなる規制緩和阻止


 自交総連大阪地連(福井勇委員長)は2月24日、第79回中央委員会を自交会館で書面開催し、「コロナ危機を乗り越え、かちとれ賃金増、さらなる規制緩和阻止 22春闘」をスローガンとする2022年春闘方針を決定しました。

 コロナ第6波・オミクロン株が猛威を振るう中、今回の中央委員会も感染から組合員や関係者を守るため、事前に各単組に送った議決票の返送確認をもって委員会出席とする書面開催となりました。1単組に1議決権とすることを第1回執行委員会(2月1日)で確認しています。
 中央委員会当日は地連三役・常任執行委員と、南西地協から中央委議長に推薦された運天武史氏(国際タクシー労組副委員長)が会場出席しました。運天氏以外の出席者の承認を受けて同氏が議長に就任。「前日の昼勤乗務では7千円しかあがらなかった。この第6波の中で需給調整について話し合う気配すらない業界に怒りを感じる」「私たちの怒りの声で業界を動かしたい」とあいさつし、議事を開始しました。
 開会あいさつを行なった福井委員長は、「一昨年、昨年と多くの単組が現状維持で妥結せざるを得ない春闘が続いた。たとえコロナが終息してもすぐにコロナ前の状態に戻るわけではない。“雇用を守れ”という我々の要求に対して会社が合理化を突きつけてくることも予想される。非常に厳しい22春闘だが、社会福祉協議会の緊急貸付金制度で生活をつないでいるなかまも少なくない。団結の力でなかまの命と生活を守り抜こう」と呼びかけました。
 議案採決では、議決権を有する26単組中25単組からの議決票返送を議長が確認し、中央委員会の成立を宣言。続けて25議決票すべてが「賛成」であることを確認し、2022年春闘方針や22年度会計中間報告など提案された全議案が全会一致の賛成で成立したことを宣言しました。

規制緩和から20年目
変動運賃制導入ノー


 今回決定した2022年春闘方針では、「今年は、2002年にタクシー規制緩和が実施されてから20年目」「団結の力で(中略)規制緩和見直しをさせたたたかいを振り返り、さらなる規制緩和阻止に決意を新たにしなければなりません」と記述。ライドシェア解禁につながるものとして「タクシー運賃への変動運賃制度導入を阻止する」としています。
 統一要求(タクシー関係)では、「雇用調整助成金やコロナ対策休業支援金制度を最大限活用すること」を筆頭に掲げ、「適切な需給調整・減車を実施するとともに過度な運賃割引等を是正し、労働条件を改善すること」「固定給を設けるなど最低賃金違反が生じない賃金体系に改善すること」を盛り込んでいます。
 各単組の要求提出については「3月3日まで」、回答指定日を「3月18日まで」と設定しています。