HOME  <  タクシートピックス

タクシートピックス

更新情報・ニュース

過去のタクシートピックスのトップへ

詳細記事

大阪市域初乗り500円に
2023/06/07

5月31日から 郡部は600円、5・5遠距離割引も是正へ


 5月1日の近畿運輸局の公示を受け、31日から大阪地区(大阪市域・北摂・河北・河南・河南B・泉州交通圏)のタクシー運賃が改定されました。
 大阪市域交通圏と北摂交通圏については、初乗距離短縮の加算1回前倒しが適用できることから、北摂交通圏では、加算1回前倒しの500円で営業する事業者と、600円で営業する事業者に対応が分かれています。
 前倒しを適用した上限の初乗運賃は、普通車500円(1.040キロ)、加算100円(260メートル)となります。郡部は600円(1.3キロ)加算同となり、同時に大半の交通圏で遠距離割引は、5・5割→9・1割に是正されましたが、一部に5・3割や5・5割が残っています。また、安売りをセールスポイントにする事業者も前倒しする、しないはあるもののほぼ上限運賃を選択しているようです。

「値上げ」にシビアな
大阪・京都の今後は


 運賃改定が先行した京都では、コロナ禍前の80%程度に営業収入が回復したとの感想が寄せられていますが、過去の経緯に照らせば、大阪も京都も値上げにはシビアな市民感情があるだけに東京のようにはいきません。今後、営業収入の増加が見られ、労働条件の改善が図られるかは、結果を見なくてはなりません。
 また、運賃改定と同時に迎車料金をとる事業者も増え、1回200円〜400円の固定制や、0.8キロ、1キロのスリップ制など対応が分かれています。今後、配車アプリGOは、東京等で行われている配車手数料100円を利用者から徴収することを今夏(7月頃)から関西でも開始しようと関係者間で協議が行われているようです。
 急速に進むアプリへの依存ですが、庇を貸して母屋を取られることのないよう事業者には細心の注意を払った対応を求めます。