HOME  <  タクシートピックス

タクシートピックス

更新情報・ニュース

過去のタクシートピックスのトップへ

詳細記事

自交総連本部 神奈川版ライドシェアに抗議
2023/11/10

自交総連本部 神奈川版ライドシェアに抗議

「黒岩知事、県民を危険にさらすな」


 10月10日正午、自交総連本部はライドシェア導入の検討を指示した黒岩祐治神奈川県知事に対し、101人のなかまが県庁の南北の出入り口に分かれ、抗議宣伝行動を実施。各弁士がマイクで訴えるなか、参加者らは本部で作成した「ライドシェア反対」のタオルを掲げ、通行人にアピール(=写真)しました。

 抗議宣伝行動で庭和田委員長は、「先の知事選では不倫問題で逃げ回っていた黒岩知事は、今回のライドシェアでは饒舌だ。ライドシェアが導入された国では殺人や性的暴行などで女性や高齢者などが被害に遭い、規制を強めたり禁止しているのが世界の流れだ。黒岩知事は被害者やその家族の痛みがわからないのではないか。そもそも女性の人権や尊厳を軽んじているから白タクの導入を指示できるのだ」と指弾しました。
 つづけて「神奈川版ライドシェアといっているが、自家用有償旅客運送で可能ことを、なぜライドシェアにこだわりやろうとするのか。推進派は観光地でタクシーが不足していると喧伝するが、オーバーツーリズムの対処など、どの産業でも対応仕切れない。そうならないように、国が解決策を考えなければならない問題でライドシェアでは解決しない」と強調しました。
 神奈川地本の冨松委員長は「米国ではライドシェアの拡大によってタクシー会社もつぶれた。障がい者が乗車拒否される事案も起き、一度導入すれば元には戻れないし、地域公共交通が破壊されることになる」と訴えました。
 神奈川労連の山田事務局長は「コロナ禍でも『神奈川モデル』と銘打ち失敗を繰り返した。市民を守るため解禁阻止にむけてともにたたかう」と激励しました。
 横浜合同法律事務所の高橋由美弁護士は、「諸外国で事件が多発するライドシェアを神奈川に導入されれば人権が侵害される、主権者として知事に県民の安全を守らせよう」と訴えました。
 神奈川県議会の木佐木議員は、「議会の中でライドシェア導入をさせないよう奮闘し、地域公共交通としてのタクシーを守っていく」と力強く訴えました。
 参加者は「ライドシェアが導入されたらタクシーはなくなってしまう。知事には安心・安全な地域公共交通を維持する政策を求めていく」と感想を寄せています。