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黒井氏発言 ライドシェアの全面解禁許せば海外同様労働者の貧困化が進む
2024/10/08
全議案に賛成の立場で討論に参加します。
私からは「ライドシェア問題」とそれに対する取り組みについて発言します。タクシー業界はコロナ禍行動制限のかかった3年間で、かなりの打撃を受けた業種です。年間で1000人レベルの乗務員が職場を去りました。中にはコロナで命を失った人もいます。
今年になってショッキングな話が飛び込んできました。なかまが働く大手のグループ会社が破産、そして私が働く会社もアプリ会社に買収されました。コロナ禍での借入金の返済に行き詰まっていたようで、大阪のタクシー会社はこうした危険を常に抱えています。
若者・女性乗務員増加
昨年、行動制限が解けインバンウドの回復もあり、一定お客さんが増えた状況にはなっています。こうした事もあって、若い乗務員や女性も増えて明るい兆しが少し見えてきたかなと言う状況だったのですが、昨年の8月に、菅前総理が「ライドシェアを解禁する」と突然言い出し、維新系も追随する形となり、ライドシェア解禁をメデイアも一緒になってやっている状況です。
万博絡めて白タク解禁
とくに大阪は、万博に絡めて府内全域ライドシェアを24時間全面解禁すると言い出しました。これに対して、私たちは昨年からずーっと今も宣伝カーを回し、署名とか請願とかを行っています。今春の争議団支援行動の後に、大阪労連の全面的な支援をいただいて、京橋と梅田の2か所で街宣する機会がありました、あの時は本当にありがたいと感動しました。
現状、ライドシェアというのはアプリで二種免許を持たない一般ドライバーが自家用車で配車を受けるということ、これは「白タク」だという認識をしていただきたい。皆さんのなかでライドシェアにまつわる話しが出た場合、それは「白タク」だと指摘してください。
“儲けたい”アプリ会社
ライドシェアの欠点は、海外でも昔からやっていますが犯罪や安全性に問題があります。タクシーは点呼管理をしっかりやっています。また事故があった場合、会社が責任を持って処理しますが、ライドシェアはそうしたものが一切ありません。
アプリ会社は手数料だけもらって儲ける、だからどんどんやりたい、たくさん車両を動かしたいのです。こうしたものは、絶対皆さんの不利益になります。
組合全体盛り上げたい
もう一つの問題は労働者の貧困化です。海外でライドシェアをやっている人は移民が多く、それが拡がってくるとタクシー業界が圧迫され、お客さんの取り合いになり、労働者の貧困化が進むことになります。
最後に仕事はみんな繋がっていて、色々な討論を聞いていると連帯していかなければならないと思いました。私たちもしっかりとたたかい皆で相互に連帯して、労働組合全体を盛り上げていきたいと思います。