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全タク連 「ライドシェア新法は成立しないだろう」「営収に係数をかけるなんて驚いている」
2024/12/11
本部は7日午後、全国ハイヤー・タクシー連合会が入る千代田区の自動車会館を訪れ、ライドシェア全面解禁への現状の考え方と今後の対応を質しました。
ライドシェア(以下、「RC」という)新法、RC全面解禁については反対の姿勢を今後も堅持することを求めると、武居副会長(労務委員長)は「全タク連として徹底的に反対していく。また石破政権が少数与党となったことで、法律案(RC新法)を国会に出せるのか疑問であり、出されても野党の反対もあり、成立しないのではないか」と回答。
本部は、RC全面解禁を阻止するため、あらたな規制緩和も含め、ひきつづき警戒心をもって労使共同してとりくむよう求めると、同副会長は「タクシーが充足する地方も出てきており、78条3号を使った日本版RCは収束していくのではないか。大阪ではシフトを変更して不足時間帯を補っていると報告を受けている、またnewmo (ニューモ)の動きは注視している」と述べました。
次に「道路運送法における登録を要しない運送」を利用した自治体(横手市)による低額運送が出現し、地域のタクシーに影響を与えるので調査のうえ、行政などに対して必要な処置を行うよう求めると、武居副会長は「タクシーと競合し影響が大きいと思うので、全タク連として調査する」と明言しました。
運賃改定に関連し、運賃改定時のノースライド(賃率の引き下げ)に加え運転者負担の解消など、確実に運転者の労働条件改善が行われるよう指導するとともに、運賃改定後に係数をかけ合理化する事業者が存在していることに対して見解を問うと、武居副委員長は「各運輸局からノースライドとの指導もあり、多くのところで守っている。係数をかけるなんて、我々も驚いている」と回答しました。