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2010年03月の記事

民間部会3・12統一行動
2010/03/25

民間部会3・12統一行動 横断幕で周辺住民に“中央交通の大野準一会長は女性の人格権を否定”と告発する大阪地連と民間部会のなかま(3月12日、中央交通八尾車庫で)

怒り込め大反撃


 大阪労連民間部会(長島和眞部会長)は3月12日午後、2010年春闘勝利と権利侵害一掃をめざす統一行動に終日取り組み、セクハラ・パワハラ行為で女性の人格権を侵害している中央交通(大野準一会長)・八尾車庫など、3か所で抗議・要請行動を行いました。

悔しさをエネルギーに


 抗議宣伝は、郵政民営化を口実にした「組合つぶし目的の会社解散」で全港湾阪神支部のなかまが不当解雇された「近畿高速郵便輸送・大阪エアメール闘争」の支援として日本郵政大阪ビル前(大阪市中央区)で火ぶたを切りました。同闘争では2月24日に大阪地裁が「会社解散による解雇は自由」という論法で郵政当局の責任を不問にする不当判決を下しています。

 宣伝カーの壇上から支援を訴えた全港湾阪神支部・大阪エアメール分会のなかまは「いろんな証拠を提出したが裁判所は精査することなく初めから結論ありきで、良識ある判断を示さなかった。私たちは屈するわけにはいかない。この悔しさをエネルギーに変えてたたかっていく」と決意表明しました。

人として許されない

 2か所目の中央交通八尾車庫前では宣伝カー15台が、同社・M運行課長によるセクハラ・パワハラや、その是正を訴えた組合員に対する当時の大野準一社長(現会長)の恫喝などを告発するテープを流しながら同所周辺を回りました。

 八尾車庫門前での抗議で大阪労連の川辺議長は「セクハラ・パワハラは人権問題であり、企業の理念を超えた、人間として許されない問題だ」と指摘。続けて同労連民間部会の長島部会長が「中央交通がいままでのセクハラ・パワハラを謝罪して“二度と組合員に嫌がらせをしない”と態度表明するまで、私たちは徹底して追い詰めていく」と決意表明しました。

 同社に対する要請行動では、川辺議長、長島部会長、八尾労連・糸賀事務局次長、大阪地連の岡田委員長と松下書記次長が車庫内事務所に赴き、応対した青木常務に対して「もしあなたの子どもがこのような行為をされたら黙っていられるか?だから私たちは怒っているんだ!」と詰め寄り、直ちに謝罪・是正するよう求めました。

責任投げ捨て倒産?

 3か所目の鰍オばた(日用雑貨製造卸業、守口市)では、全国一般しばた分会が不当解雇・残業代未払い裁判をたたかっていましたが、統一行動前日の11日夕方に社長が従業員に倒産を宣告。全員に会社から立ち退くように命令しました。組合員は退去せず、社長が団交に応じるまで泊まり込む体制をその日のうちに固めています。

 全国一般大阪府本部の山田委員長は「自らの財産を保全するために、労働者に対する責任や得意先である生協への責任も投げ捨てて恥じないという悪辣さを、社会に大きく知らせていく必要がある。また、労働者への不払い賃金の問題も管財人に任せようとしており、この点も断固として許すことができない」と力を込め、駆けつけたなかまに支援を訴えました。

日本キャリーに自交総連の旗
2010/03/15

日本キャリーに自交総連の旗 大阪地連・岡田委員長(右)からの組合旗贈呈を受け、たたかう決意を新たにする日本キャリー労組・有田委員長(3月9日)

労組結成察知し不当解雇を強行


 観光バス会社・日本キャリー観光(高槻市)の労働者有志が「日本キャリー労働組合」を結成、3月9日の大阪地連・第1回拡大闘争委員会(第3回単組代表者会議)で同地連への加盟が承認されました。同労組・有田委員長は経緯を説明し、支援を訴えました。

 日本キャリーの職場では有給休暇が付与されていなかったうえ、割増賃金不払いや長時間労働などが問題になっていたことから、2月9日に有田氏が中心になって労組が結成されましたが、その動きを事前に察知した会社は同日に有田氏を解雇しました。

 3月2日には大阪地連・松下書記次長、同バス部会・山本事務局長も出席して第1回団体交渉が行われ、組合側は不当解雇に強く抗議し、撤回を求めました。

 ◇日本キャリー労組
執行委員長 有田  靖
副 委 員 長 南  和男
書 記 長 吉住 卓真

「女性の人格権」侵害に徹底反撃を
2010/03/05

 中央交通労組の女性組合員4人が、運行課長のセクハラ・パワハラをやめさせるよう当時の社長に直訴しても聞き入れられず、提訴したところ卑劣な報復を受けている問題について、自交本部は第32回中央委員会で特別決議を採択。会社への怒りと、争議支援の輪が全国に拡がりました。

 本部・今村書記長は、同中央委員会の討論まとめで、運行課長が行なったセクハラ・パワハラについて、「報告を聞いたときは同じ男性として恥ずかしく思った」と話し、同社による女性の人格権侵害、組合つぶしへの徹底的な反撃を呼びかけました。


         セクハラ・パワハラ容認の中央交通に抗議し、
         人権を尊重した職場環境を求める特別決議


 中央交通株式会社では、運行課長が「仕事とバスガイドは俺が選べる」などと豪語して、自分の思うように配車をし、バスガイドには、身体を触るなどのセクハラ行為や常軌を逸した暴言をあびせる行為がくり返されていた。

 こうした状況に耐えきれず、組合員(バスガイド4人)が大野準一社長(現会長)に改善を訴えたが、「社長を敵に回して、会社でやっていけるのか」などと、社員が会社にもの申すのは許さないとした姿勢をとっている。

 バスガイド4人が原告となり提訴したところ、会社は改善を訴えた組合員に対し、卑劣な報復を行っている。

 自交総連は、改善を求めて立ち上がった中央交通労働組合の仲間とともに、最後まで闘うことを全国の仲間に呼びかける。

 中央交通株式会社は速やかにセクハラ・パワハラの実態を認め、原告に対して謝罪するとともに、組合員への差別扱いをやめ、人権を尊重した職場環境とすることを求めるものである。

 以上、決議する。

              2010年1月28日 自交総連 第32回中央委員会