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2022年02月の記事

運転者の乗務間インターバル規制論議
2022/02/07

運転者の乗務間インターバル規制論議 労政審第7回専門委員会(東京都港区・三田共用会議所で)

過労死防止の観点
なおざりにするな


 改善基準告示の改正について議論する労働政策審議会の第7回専門委員会(ハイタク、バス、トラックの全委員が参加)が1月14日に東京都内で開かれ、休息期間(=勤務と次の勤務の間の時間、現行では8時間以上)などについて労使が意見を出しあいました。自交総連本部・菊池書記長が傍聴しました。
(自交本部『自交労働者情報』1月18日付)


 前回のハイタクとバスの作業部会で、休息期間11時間の当初案を後退させる9時間という追加案が出されてから初めての専門委員会です。ハイタクの労使は、9時間と11時間で対立して平行線でしたが、バスの労働側委員(交通労連)が、11時間は努力義務でいいととれる発言をしたため、バスでは9時間案が通ってしまう危険性があります。
 審議では、集計が遅れていたトラックの実態調査(アンケート)の結果が報告され、医療測定機器を装着して36人の運転者について調べた「疲労度調査結果」も報告されました。疲労度は“拘束時間が長くなれば増す、休息期間が長くなると減る”という当然の結果が出たことが報告されました。
 改善基準改正については、項目ごとに労使の委員が意見を出し合い、まとめはしませんでしたが、ハイタク、バスについては3月頃にとりまとめるというスケジュールが示されました。

第7回専門委
主な意見
(1日の拘束時間、休息期間について)


○タクシー使用者委員(※1)
 (追加案で)日勤で休息期間9時間以上というのは、私どもの要望を理解していただいたと思う。これで拘束時間は、いまは13〜最大16時間可能なのが1時間減るが、やむを得ない。「2日以上連続して14時間を超えてはならない」というのは、気候などで需要が変わることもあるので、連続というのは省いてほしい。
○タクシー労働者委員(※2)
 日勤の休息期間は11時間以上が前提だ。それを下回る場合に9時間以上も(例外として)認めるということにする。(14時間超えの)
連続禁止は残してほしい。
○タクシー労働者委員(※3)
 隔日勤務は現行のままというのは受け入れられない。見直しが必要で、休息期間は24時間を主張したい。
○バス使用者委員(※4)
 (追加案の)休息期間9時間への変更というのは、大きな変更だが、同意したい。それでも運行管理者への負担は大きい。連続や回数の制限は、ほかの項目で管理されているので、しなくてもいい。
○バス労働者委員(※5)
 追加案の書く順序を入れ替えてほしい。先に、休息期間11時間以上とするよう努めることというのを書いて、次に、ただしそれを下回る場合は9時間以上とする、と表記を逆にしてほしい。
○トラック使用者委員
 1日の拘束時間は、宿泊を伴う勤務の場合、18時間というのもできるのではないか。その場合、休息期間は11時間とろうという考え方だ。
○トラック労働委員
 規定は3業態合わせてほしい。拘束18時間は認められない。休息期間は11時間を重視すべきではないか。
○タクシー使用者委員(※6)
 あんまり窮屈に締め付けるのはどうか。休息期間は9時間の線でいってもらいたい。
○タクシー使用者委員(※1)
 乗客の都合で帰庫が遅れることがある。最大拘束時間のなかで1時間延ばすことができるように、柔軟な制度にしてほしい。

※1 武居利春氏(昭栄自動車株式会社代表取締役)
※2 松永次央氏(全国自動車交通労働組合連合会書記長)
※3 久松勇治氏(日本私鉄労働組合総連合会社会保障対策局長)
※4 齋藤隆氏(京成バス株式会社代表取締役社長)
※5 鎌田佳伸氏(全国交通運輸労働組合総連合軌道・バス部会事務局長)
※6 清水始氏(西新井相互自動車株式会社代表取締役社長)