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2014年02月の記事

自交総連本部・第36回中央委員会〈討論〉 大阪地連からの発言
2014/02/17

自交総連本部・第36回中央委員会〈討論〉 大阪地連からの発言

事故の教訓活かされず
抜け道だらけの安全策


大阪地連・山本雅弘常任執行委員
(大阪はとバス労組委員長)


 あまりの長時間労働、仕事に見合わない低賃金で辞めていくバス運転士が後を絶ちません。会社が運転士を募集しても人が集まりません。景気悪化で人減らしを進めてきた結果、現在は運転士確保に頭を抱えるという皮肉な結果になっています。会社はアルバイト運転士でまかなおうとしています。タクシーみたいな乗務員登録制度がないため、“渡り”のアルバイト運転者が増えています。彼らは平日は違う仕事に従事し、週末だけハンドルを握っています。お客様からは見分けがつかず、安全を確保できるわけがありません。
 関越道事故を受けて交替運転者の配置基準が見直され“事故再発防止へ規制強化”などと報じられましたが、乗務距離規制には回送距離が含まれず、実際にはワンマンで600キロ以上走れるようになっています。皆さん、タクシーの走行距離規制は現在日勤で275キロですが、衝突被害軽減ブレーキを装備すれば400キロに延長されるような但し書きなどないでしょう。それがバスだと500キロ規制であっても「安全のために必要な措置」をとれば600キロ以上走れんです。事故を受けてできた規制なのに本当に抜け道だらけです。

国交省方向変換か?

 運賃を上げなければいけないのにこんな抜け道をつくるなど、行政が本当に事故を教訓にして再発防止に取り組んでいるのか疑問視せざるを得ません。
 国交省の幹部が業界紙で“時間や距離の規制を徹底しすぎると行程を組める観光地が限られてしまうので配慮が必要”という主旨の発言をしましたが、行政が安全よりも旅行業界の利益を優先する姿勢が表れていると思います。「改正」タクシー特定地域特措法もザル法にならないよう注視していく必要があります。
 バスは60人の命を預かる仕事です。その運転士が契約・アルバイト、低賃金では安全は確保できません。今春闘は消費税増税、燃料費高騰など厳しいたたかいとなりますが、仕事に見合う賃金、雇用の正社員化、“渡り”運転者の撲滅、改善基準告示の見直しを進める運動を強化していきます。
 全国にバス部会を立ち上げていただき、強く大きく組織拡大をし、連帯して運動を進めようではありませんか。

第3回バス部会と旗びらきを開催
2014/02/05

第3回バス部会と旗びらきを開催 宣伝で乗務員にビラを手渡すバス部会のなかま(21日、新大阪駅で)

全ての労働者を自交に


 バス部会(服部一弘会長)は21日に新大阪駅で宣伝を行い、終了後に自交会館で「第3回バス部会」と旗びらきを開催しました。
 会議では、同じ職場で働く労働者すべてを自交総連に迎え入れるよう組織拡大に取り組むこと、春闘では65歳までの同一条件での雇用延長、自交総連大阪地連振興共済会への加入を重点要求に掲げてたたかう意思統一を行いました。