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2016年04月の記事

労働局 80時間超労働は指導する
2016/04/05

労働局 80時間超労働は指導する 各職場の実態を述べ改善を求める大阪交運共闘のなかまたち(3月24日午前、合同庁舎2号館)  大阪交運共闘(南修三議長)は3月24日午前、中央区の大阪労働局(中沖剛局長)を訪れ、スキーツアーバス事故やトラック事故等で見られる過酷な交通労働者の労働条件を改善するよう求め、同局は「80時間を超える長時間労働については指導する」と踏み込んだ回答を行いました。

 南議長は「今年に入りスキーバス事故で学生が犠牲に、また先日の広島でのトンネル追突事故の原因は居眠り。改善基準告示を見直すべき。現場で働く生の声を聴き厚生労働省に強く上申を」とあいさつしました。

業種に関係なく

 大阪労働局は、時間外労働について「45時間を超える労働は疲労が蓄積する。80時間を超える労働は過労死基準、改善基準があるが業種に関係なく指導する」と回答しました。昨年7月に出された「過労死等の防止のための対策に関する大綱」が影響しているものと考えられます。
 「改善基準告示」では、115時間の時間外労働を認めているので、現時点では矛盾した回答で実効性に乏しく、事業者は聞く耳を持たない態度だと考えられますが、確実に「過労死」をキーワードに長時間労働の是正に向けた一定の前進がなされるかも分からない新たな状況が生まれていることを示唆しています。
 改善しない「改善基準告示」を変えるたたかいは、これからが正念場です。