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2006年05月の記事

さらに賃下げ傾向
2006/05/25

さらに賃下げ傾向 バス運転手・ガイドに実態を聞く

過酷な労働実態と低賃金に悲鳴


 2000年2月の規制緩和から観光バス業界は、運賃競争が激化し過労死ラインを超える超長時間労働が拡がりをみせ、人命を預かる仕事としては考えられないほどの低賃金と、過酷なまでの労働実態に現場の労働者は悲鳴をあげています。

 「安全快適な走りと、それを担保する適正な運賃をつくろう」とバス部会の松尾会長他組合員5人は5月11日早朝、小雨が降る名神・桂川PAで宣伝行動に取り組みました。この行動には、バス連絡会の東浦副会長、尾崎事務局長も参加しました。

 地理的な影響か?桂川PAでは、和歌山、泉南地域・奈良・兵庫といった大阪周辺のバス会社が多く、参加したなかまは早速手分けして組織への加盟を呼びかけるビラや現場の労働実態の聞き取り調査を試みました。

 雨やトイレ休憩という限られた時間のせいもあって、詳細な情報交換はできませんでしたが、各職場とも賃下げ傾向だということです。

 観光バス業界は、運賃競争から法定運賃の半分以下の運賃が横行し、過労死ラインを超えた時間外労働の拡大から、運行の安全と運転手の健康破壊が進んでいます。

 バス部会とバス連絡会は、こういった実態を変えるには労働者の団結が必要と、加盟を呼びかける地道な活動を続けるとともに、行政に対して事業者への法令遵守や安全コストを担保する適正な法定運賃への指導を求める「要請書」にも取り組んでいます。