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2025年07月の記事
みなと争議・第2弾 松本社長宅周辺でビラ宣伝
2025/07/07
松本社長の自宅周辺でビラを投函するバス部会のなかま(17日、西神ニュータウンで)
争議の全面解決へ 第3弾、第4弾と拡大していく
神戸地裁で「時間外割増賃金等請求事件」として係争中のみなと観光バス労組(坪内誠委員長)を支援する自交総連関西・大阪地連バス部会(廣田倫佳会長)は6月17日午後、みなと観光バスの社長宅がある西神ニュータウン(神戸市西区・須磨区の丘陵地帯)で、ひろく市民に争議の内容を知ってもらい、支援を求める各戸ビラ行動を行いました。
額の汗を拭いながらバス部会のなかまたちは、閑静な住宅地が拡がる西神ニュータウンで、みなと観光バス(株)(松本浩之代表取締役社長・本社=神戸市東灘区向洋町)の社長宅周辺をくまなく回り、ビラを投函しました。
今回の行動は、5月27日早朝に行った阪急・御影、阪神・御影、六甲アイランドセンター駅前での宣伝行動につづく第2弾です。
今回投函したビラは、同社の松本社長がいかに労働組合の組合員や従業員に対して、理不尽なことを続けているのかを告発する内容です。
路線・観光バスに従事する労働者は、約50人の人命を預かる責任の重い仕事ですが、松本社長は神戸市の最低賃金で働かせ、その上割増賃金も支払っていません。こうした労働環境を改善したいと坪内委員長らは労働組合を結成し、団体交渉を行ってきましたが、同社長は「ゼロ回答」を続けています。
坪内委員長は「話し合いで解決したいと考えていましたが、松本社長は組合の要求をまったく聞き入れようとはせず、ゼロ回答を続けたうえ、組合宛の郵便物まで拒否すると通告してきました。これでは話し合いにならないと判断し、上部団体に相談して未払い賃金(割増賃金)の請求を神戸地裁に申し立てることにしました」と吐露しています。
市民の関心高い
ビラ宣伝を終えたバス部会の山本事務局長は「前回の宣伝行動で市民からの反響が大きく、私鉄連帯する会や地域のなかまに、争議の内容を訊く市民が少なくありませんでした。今後もっと市民に知ってもらうために繁華街や主要ターミナルで第3弾、第4弾と規模を拡大しながら争議の全面解決に向けあらゆる手段を講じていきます」とコメントを寄せています。
同夜、社長の奥さんが入庫した坪内委員長にたいして、「家族がいるのでビラ宣伝だけはやめて欲しい」と懇願してきたそうですが、組合員や従業員も同じように家族がいます。争議を解決するよう社長と話し合う方が先ではないでしょうか。