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2013年08月の記事

第11回バス部会
2013/08/05

繰り返される重大事故
緩すぎる労働時間規制


 大阪地連バス部会は7月24日に自交会館で第11回バス部会を開催し、7月1日、4日と連続して起こった、虚血性心疾患が起因の事故を重要議題に上げて協議し、大阪労働局に労働時間規制強化を要請することなどを確認しました。

改善基準に問題


 悲惨なバス事故が相次いでいますが、バス部会のなかまは「起こるべくして起きた事故であり、緩すぎる労働時間規制、改善基準告示に根本的な問題があり、この労働時間規制を改訂しない限り重大事故や過労死は起こり続ける」との認識を同じくしています。
 過労死認定基準では時間外労働1か月45時間を超えると過労死との関係が徐々に強まり80時間を超えると関連が強いとされていますが、現行の改善基準告示は最大で時間外労働・1か月115時間以上を容認する内容であり、これは過労死認定基準を大きく上回っています。
 自交総連は同告示を現行拘束可能時間1か月最大310時間以上を過労死認定基準以下の240時間以内に、同1日の拘束時間16時間を13時間以内に、同休息時間8時間を11時間以上に、同運転時間9時間を7時間以内に、同連続運転時間4時間以内を2時間以内1回連続15分以上に改正するよう求めてきました。
 特に休息時間は、現行の8時間では通勤時間や食事時間身支度などの時間を考慮すると最大で5時間程度の睡眠時間しかとれず、疲れが蓄積していきます。
 第11回バス部会では7月1日の三重県亀山市・東名阪道の事故、同4日の宮城県蔵王町・東北道の事故をふまえての取り組みを協議し、改善基準告示の問題点を大きく取り上げている大阪地連機関紙「ハンドルおおさか」7月下旬号を各自が出先で配布して、規制強化への運動に理解を求めていくこととしました。
 また、大阪労働局に対しても過労が起因になったものと思われる事故が相次いでいる問題についての対応や説明を求め、改めて自交総連が要求している改善基準告示の改定と法制化を求めることとしました。
 会議終了後に大阪労働局に交渉を申し入れ、8月28日に決定しました。

賃金闘争で成果

 各単組からは、アクロス観光労組が「夏季一時金12万5000円で妥結」、大阪はとバス労組からは「ここ数年行われてなかった定昇で、基本給3000円(車庫移転協力金500円本年のみ含む)・一時金昨年実績プラス2万4000円で妥結した」との報告がありました。
 当面の取り組みについても審議し、2013年原水禁世界大会(長崎)代表団にバス部会からは中央交通労組・押谷委員長を選出。また、8月28日午前に大阪労働局交渉、午後から「2013年度バス部会総括学習会」を13時より自交会館で、講師に坂田弁護士(きづがわ共同法律事務所)を招いて「憲法学習会」を行うことなども確認しました。