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2008年09月の記事

バス部会 2008年度総括学習会
2008/09/08

バス部会 2008年度総括学習会 記念撮影するバス部会のなかま

みんなで討論、みんなで決めて、みんなで行動


 バス部会は8月26〜27日、「2008年総括学習会」を山代温泉「ゆのくに天祥」で開催しました。講師に権田委員長、庭和田書記長代行を招き、総勢19人が参加しました。(松下末宏)

 10数年ぶりに泊りでの総括学習会のせいか、参加者は浮き浮き顔で大阪城公園に集合し、アクロス観光バスで出発しました。

 13時40分から権田委員長が「労働組合運動の基礎知識」と題して、講義を行いました。中央交通が労働争議に入ったのを契機に、組合員の学習の必要性を改めて実感する内容でした。

 労働組合は、賃金、労働条件の改善や権利擁護の要求と、その実現をはかるために要求して団結したたかう労働者の階級的・大衆的組織で、「みんなで討論・みんなで決めて・みんなで行動」が基本。

 組合役員は権力を振り回さず、組合財政を私物化することなく、「労働組合法」「労働基準法」、行政の「通達」をよく学び、「人の話をよく聞く・よく話す・文書を書く・話を理解し判断しなくてはならない」また、「目配り・気配り・思いやり」を忘れることなく、組合員の模範となる仕事や活動、私生活を行わなくてはならないと、幹部活動家としてのイロハを学びました。

なかまの助け必要

 休憩を挟んで、庭和田書記長代行が「第一交通闘争の到達点とその教訓」と題して、第一交通の争議のあからさまな実態を語りました。

 「会社側はまず、賃金を干してきます。佐野第一では組合員に対する直接的な攻撃として、炎天下の長時間点呼などの嫌がらせを行い、弱い組合員に対しては数人の職制が周りを囲み約4時間缶詰め状態で脱退を強要。逆に強い人には管理職への登用を持ちかけ、家族に対しても直接管理職が脱退を働きかけてきました」

 「たたかいは賃金が絡んでいます。生活に追われて弱ってくる人が必ず出てきます。役員、なかまの助けが必要」と話し、中央交通の組合員に対しては「いつでも何かあれば電話してほしい。必ず何らかの処置を取ります。皆さんにはタクシー、バスの多くのなかまがいます」と、励まし、終了しました。

本音で討論できた

 翌日27日の単組報告で、中央交通労組は「8月14日に茶屋町、22日には社長宅周辺でビラまきを行い、25日には団体交渉に挑んだ。当初、ガイドの一時金は運転手の7割、苦情があったガイドには更に1万円カットを提示してきたが、一律、二組と同額の9万円で合意にいたった」「大野社長がガイドと直接、個人として話をしたいと申し出があり、権田委員長が同席して29日に行う」と報告。

 はとバス労組からは「新設される千里ヶ丘営業所への統合・移転問題で、和泉営業所からの転勤に際する条件として、40キロ以上2万円+2万円、片道の高速通行料負担、そして組合事務所貸与の回答を会社から得た」との報告がありました。

 今後の日程を協議し、次回第1回バス部会を10月14日、第2回バス部会を11月6日に開くことを確認して、ガンバロー三唱で終了しました。

 今回の1泊2日の総括学習会は日帰りではでない組合員の本音が出て、真剣な討議ができ、労働争議当事者、また、それにかかわる者にとって、非常に有意義な2日間でした。