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2009年10月の記事
セクハラパワハラ中央交通闘争裁判
2009/10/16
ハレンチ課長無反省
原告4人 受けた被害 涙ながらに証言
中央交通労組(服部一弘委員長)の組合員4人(バスガイド)が中央交通鰍ニ同社のM運行課長を相手取り、セクハラ・パワハラ被害の損害賠償を求めて起こした訴訟(河合裕行裁判長)の「証拠調べ」が10月8日、大阪地裁でありました。
今回は原告への主尋問と反対尋問が行われ、4人はM課長の卑劣な行為を涙ながらに証言しました。
傍聴席に渦巻く怒り
1番目に証言席についたAさんへの主尋問。組合側代理人は一昨年8月中旬、中央交通社内ガイド教室(自習室)でAさんら3人(ともに原告)が着替え中に起きた出来事について尋ねました。
代理人「陳述書によるとM課長がノックもせずに扉を開けたとのことですが、その時Aさんはどんな状態だったのですか?」
A「上半身が下着だけの状態でした」
代理人「その状態を見てM課長は扉を閉めましたか?」
A「いいえ。それどころか教室の中に入ってきました」
代理人「M課長はAさんに何か言いましたか?」
A「ニヤニヤしながら、お前、茶色のブラジャーやぁ≠ニ言われました」
被告席ではM課長が証言を再現するかのごとく、ニヤニヤ笑いを浮かべながらメモを取っていました。
さらにAさんは4人が昨年8月に大野準一社長(当時)に改善を訴えたときの様子について、「(大野氏からは)社長を敵に回して、どないするつもり?∞たかが胸さわられただけで首かけてやるのか?≠ニ脅されただけでした」と証言しました。
代理人「結局会社の態度は変わらず、やむなく裁判を起こしたという流れだと思いますが、提訴後どんなことが起こりましたか?」
A「ハラスメントがひどくなり、配車差別(ツアー業務に就けさせない)をされ、M課長の指示で暑い中エンジンを止めたバス車内の掃除を1日中やらされました」
会社側からの反対尋問では、代理人が裁判長から「質問の趣旨がよくわからない」と注意される一幕も。
「怒鳴られる夢にうなされ眠れません」
最後に証言席についたDさんは、M課長のパワハラを赤裸々に証言。「お茶を入れても薄い≠ニ言ってわざとこぼされました」「この役立たず≠ニ怒鳴られました」「顔を見るたびに文句を言われたり睨まれたりします」「寒い中、日の当たらない場所で草もないのに草むしりを3時間やらされました」「M課長に怒鳴られると正常でいられません」「怒鳴られたり、追いかけられる夢にうなされ、眠れません」と涙ながらに訴えました。
次回期日は11月12日、10時30分からM課長ら会社側証人に対する主尋問と反対尋問が行われます。