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2010年12月の記事

村八分・嫌がらせで組合つぶし
2010/12/06

これが教育に携わる会社のやることか!!


「類塾」運営する類グループ

 類グループ労組(藤本浩介委員長)が会社を相手取り、未払い賃金の支払いや損害賠償を求めて起こした訴訟の第1回口頭弁論が11月26日に大阪地裁・609号法廷であり、藤本委員長が原告意見陳述を行いました。

 類グループ本社(大阪市淀川区・岡田淳三郎社長)が運営する学習塾の送迎バス乗務員は1年契約の「準社員」で、契約更新時に労働条件を一方的に切り下げられ、入社時に約束されていた正社員にもなれず、雇い止めされることへの不安から労働条件改善を要求できずにいました。

 昨年2月には藤本氏ら5人が正社員化を求めて組合を結成しましたが、岡田社長は一度も団交には出席せず、さまざまな嫌がらせ、兵糧攻めで組合を攻撃。組合員が次々と離れていく中、藤本氏は子育て中の身でありながら攻撃に屈せず、最後までたたかい抜く決意をしています。

                     原告意見陳述

 私達は、平成21年2月26日5名で組合を立ち上げました。

 目的は一年契約の不安定雇用をやめさせて正社員として安心して働ける職場に改善させることでした。

 私は、採用面接時には、会社側からは「ウチはちゃんとした正社員で採用します。入社から50才までは給料は上がっていきます。が、50才から、〜55才までは上がり幅が小さくなり56才からは少しずつ下がっていきます」という説明を受け、それまで勤めていた会社を辞めて被告に入社したのです。

 しかし、実際には1年更新の契約社員扱いであり、正社員化を求めて組合を立ち上げたのです。

 しかし、組合結成後も労働条件の一方的な切り下げが繰り返され、切り下げに同意しないことを理由とした賞与の不支給や、私たち組合員に対する様々な嫌がらせが始まりました。

 組合員を中心とした配置転換、他の車庫では主任より暴言、誹膀、中傷、それはひどいものがありました。組合員排除の誹誇中傷の嘆願書を、全て運転手の署名入りで提出されたりもしました。車庫内の運転手に聞くと、「お前参加しなければ組合寄りと見なすぞ、わかってるんか」と主任と他の1名の運転手がすごんで来たことを告白してくれました。

 ある若い運転手さんがこっそり「藤本さんとはコミュニケーションを取らないようにいわれています」と打ち明けてくれたこともありました。

 その後も、皆に無視される、私が乗る車輛の左前に付いている死角を確認する為のアンダーミラーは上に向けられるなど、嫌がらせを受けました。また、チームミーティングなど車庫内での問題を話し合わなければならない時も、本部からのお知らせなど報告を済ますと、主任は「後は運転手の話し合いだけやから藤本はバスに戻っていていいぞ」と話し合いから排除されるのです。

 訴状にも記載したとおり、配車差別など収入に直結する嫌がらせも受けました。

 このような嫌がらせの中で、組合員は一人また一人と抜けていき、現在は私一人となってしまっております。

 私は、正社員の地位を実現することや労働条件の適正化を求めて組合を結成したにもかかわらず、労働条件の不当な切り下げを繰り返され、嫌がらせやいじめを受け続けました。会社は組合つぶしを目的とした嫌がらせ行為を行ったことを深く反省して二度と繰り返さないことはもちろんのこと、不当な労働条件の切り下げに伴って発生する未払賃金や配車差別による損害など金銭的賠償にも応じて欲しいと思っています。

 その上で、私たち労働者が安心して働ける職場にしてほしいと思います。

                     平成22年11月26日
                     類グループ労働組合 藤本浩介