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ハンドルおおさか
ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞
月別バックナンバー
2019年01月の記事
本流逆流(1月25日付コラムより)
2019/01/25
大阪・夢洲での万博開催が決定したが、その予定地に市民、府民の生活を破壊する大規模なカジノを誘致し、海外の大企業(カジノ運営会社)の利益を優先する維新政治。
夢洲と同じ大阪ベイエリアの人工島、咲洲(南港)に建つ256メートルの超高層ビル、旧WTCビルは大阪府が橋下徹知事の時代に強引に購入し、府の第二庁舎としたものだが、この咲洲庁舎について松井一郎知事は2015年府知事選挙時のツイッターに「もし南海トラフの津波でベイエリアが甚大な被害となった場合に、地域の住民皆さんの命と財産を守り復旧復興の司令塔となるのが咲き洲庁舎だと僕は考えています」(原文ママ)と書き込んでいる。
しかし咲洲庁舎が災害時の拠点として使えないのは明白だ。昨年秋の台風21号では長時間の揺れに見舞われ、31台のエレベーターのうち21台が自動停止。すぐ隣の駐車場では、20台以上の車が強風に吹き飛ばされたり、巻き上げられたりして横転・大破し、ビルの足元に残骸が積みあがった。
大阪市民、府民の命や安全よりも、カジノ誘致のための万博開催など、自分たちの権力維持に奔走する維新の会をこれ以上のさばらしてはいけない。
本流逆流(1月5日付コラムより)
2019/01/08
12月14日、ついに沖縄・辺野古の海に土砂が投入された。安倍政権の強硬姿勢について、「基地を作ることが目的ではなく、沖縄を屈服させることが目的」と分析する声もある(ツイッター@TOKYO_DEMOCRACY、10月16日)。まさしく植民地の反宗主国運動を鎮圧するが如しである。
朝日新聞GLOBE+の記事「『軍事政権だっていいじゃない』という学生たち」が話題になっている。ブラジルの軍事政権について学んだ学生が記者のインタビューに、「圧力もうまく使えば、治安の安定につなげられる」「軍政が絶対にダメだとは言い切れない」と答える。けれども民主主義を否定するわけではなく、総選挙で初めて投票した喜びをこう話す。「開票結果を見て、自分が多数派だったと分かったら、なんだか安心しました」。
長いものには巻かれろ。安倍内閣が倒れない理由もこのあたりにあるのではないか。ムラ社会の同調圧力が少数者や弱者の声を押しつぶす。
政府与党は10月からの消費税増税で、軽減税率の穴埋め財源のうち約1千億円は社会保障費の歳出見直しで確保する方針だという。福祉目的税でこんなバカな話があるか。一方で、1機100億円の戦闘機F35を100 機もの爆買いである。
改憲だけが目標の独裁者に奴隷商人や武器商人がむらがる。維新という名の政治屋集団や、竹中平蔵氏のような政商が公共の財産を売り飛ばし、社会の安心・安全を破壊する。五輪や万博の陰で泣く人々がいる。
人生は、一度きりである。支配者にかわいがられる日本国民として振る舞うのも人生なら、巨悪に立ち向かうのも人生だ。統一地方選、参院選、大阪府市首長W選が待ち受ける2019年。悔いの残らない一年にしよう。