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2020年04月の記事

本流逆流(4月25日付コラムより)
2020/04/27

 緊急事態宣言が発令されて店は休業、人通りが絶え、静まりかえる市街で目に見えて増えているのが「ウーバーイーツ」や「出前館」などデリバリーの自転車やバイクだ。
 「巣ごもり」が奨励されている中で、各戸にせっせと料理を届ける働きぶりをメディアは好意的に取り上げるが、配達人が労働者として扱われず無権利状態で労災もないという問題点にはまったく触れないから、視聴者からすれば“アルバイトみたいなもんか”ぐらいの認識であろう。
 そんな中、大阪府・吉村知事が打ち上げたのが「1000円以上の出前をキャッシュレス決済した場合、500円分のポイントを還元する」という独自支援策である。
 「ポイント還元」と聞いてまず思い浮かぶのは「囲い込み」であり、自治体が特定業種の利用促進キャンペーンに金を出すなどコロナ禍でなければあり得ないはずだが、“この機に乗じて”などと言おうものなら袋叩きにあいそうなぐらい吉村氏の好感度が上昇中だ。
 情報番組に連日生出演し、“やってる感”も視聴率も上がる、上がる。維新府市政による医療破壊を伝えることもなく、もはや在阪メディアは維新との利益共同体である。

本流逆流(4月15日付コラムより)
2020/04/16

 ついに日本も緊急事態宣言が発せられるに至ったが、テレワークとは無縁である大半の労働者は食うために今日も働きに出る。その中には無症状感染者も多く含まれているであろう。これで感染拡大が止まるわけがない。
 PCR検査は徐々に増えてはいるが海外との差は歴然としている。五輪中止を回避するための隠蔽などと陰謀論も囁かれたが、どうやら小泉構造改革以降の医療破壊、維新府市政による行財政改革で、医療現場に検査する余力がないというのが真相のようだ。橋下徹氏が「僕が今更言うのもおかしいところですが、大阪府知事時代、大阪市長時代に徹底的な改革を断行し、有事の今、現場を疲弊させているところがある」とツイートし、炎上している。
 すでにオーバーシュートに陥った国々では損失補填、生活保障込みでロックアウトに踏み切っている。“日本でも強権発動すべきだが憲法が障壁になっている”“緊急事態条項を新設すべき”などという改憲論が日ごとに強まっているが、損失補填や生活保障さえしっかり行えば強権発動せずともみんな引きこもるだろうに。このままでは感染する前に飢えて死ぬ。
 安倍首相は4月7日の会見でイタリア人記者から「対策が失敗に終わったらどう責任をとるつもりか」と問われると「責任をとればいいというものでもない」と答えた。いままで事あるごとに「すべての責任は私にある」といいながら、一度も責任をとったことのない安倍氏ならではの発言である。
 冒頭発言では東日本大震災にも触れていたが、福島第1原発の津波防護不作為の責任はいつになったらとるのか。公文書改ざん、財務局職員の自死を引き起こした責任は。ISに囚われたジャーナリストを見殺しにした責任は。まともな首相なら死なずにすんだ人々が、この男のせいで何人死んだ。

本流逆流(4月5日付コラムより)
2020/04/06

 バカ殿様や「だいじょうぶだぁ」などのギャグで国民から親しまれた希代のコメディアン志村けん(70歳)さんが新型コロナウイルス感染症で死亡したとのニュースが3月30日、日本列島を駆け巡った。幼少期、土曜夜8時に欠かさず見ていた「8時だョ!全員集合」。家族でこたつを囲みながら屈託なく笑っていたのを思い出す。
 一生涯お笑い・コントに情熱を傾け、「お客さんが喜ぶことをしたい」とストイックに走り続けながらも酒とたばこを愛飲してきた人物だが、まさかコロナウイルスが原因で死亡するとは本人も思っていなかっただろう。世界中でコロナウイルスとの戦いが日増しに厳しさを増しているが、少なくない日本国民は危機感を持っていないかの如く振る舞う。そのツケを誰が払うのか考えただけでゾッとする。
 こうしたとき政治の役割が重要なのだが、安倍“嘘つき”内閣では期待できず時だけが進む。どんな国難も弱者が最初から最後まで影響を受け続け、救える道は限られている。確実なのは直接的な現金給付と逆進性が高い消費税をゼロにするのが一番手っ取り早い。安倍内閣のぐだぐだした議論が、弱者の命とくらしをさらに窮地に追い込む。